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身内だけで静かに見送りたいけれど、『家族葬でも喪主って要るの?誰をどこまで呼べばいいの?』と迷っている方も多いはずです。
結論から言うと、家族葬・一日葬・密葬でも喪主は1人決めておきます。そのうえで、まず決めるのは「呼ぶ範囲」です。ここが決まれば、日数も当日の動きも自然に決まっていきます。
この記事を読めば、3つの形の違いと、呼ぶ人の線引き、呼ばなかった人への伝え方まで分かります。
家族葬でも一日葬でも、喪主は1人決めておきます
人数が少ない葬儀でも、葬儀社との打ち合わせや僧侶へのあいさつ、訃報の連絡には「遺族の代表」が必要です。家族葬の喪主も、一般葬と同じく遺族の中から1人決めておくと話が進めやすくなります。
『家族だけなんだから、喪主なんて決めなくてもいいのでは』と思いますよね。そう感じるのは自然なことです。
ただ、全互協(全日本冠婚葬祭互助協会)は、葬儀の通知状は喪主の名前で出すので、喪主をまず決めると説明しています。人数に関係なく、葬儀社や菩提寺(お付き合いのあるお寺)とやりとりする窓口が1人いると、家族みんなが楽なんです。
喪主は法律で決まった役職ではありません。一般には配偶者、長男、長女、親、兄弟の順で、故人とつながりの深い人が務めることが多いです。
| 小さな葬儀でも喪主が担うこと | 家族で分けてもいいこと |
|---|---|
| 葬儀社との打ち合わせの窓口 | 親族への連絡 |
| 僧侶など宗教者へのあいさつ | 受付・香典の管理 |
| 訃報や事後報告の名義 | 写真や思い出の品の準備 |
| 焼香をいちばん初めに行う | 会食や返礼品の手配 |
喪主という言葉の意味や、葬儀全体での立ち位置は 喪主とは?意味と役割 で紹介しています。誰が務めるかで迷う時は、喪主の決め方 も読んでみてください。
小さな葬儀だからといって、喪主の名前を出さずに進めると、親族から「誰に連絡すればいいの」と聞かれやすくなります。窓口が1人に決まっているだけで、問い合わせが散らばらずにすむんです。
一般葬とくらべて、喪主の仕事は軽くなる?
参列者が少ない分、弔問客へのあいさつや受付の対応は減ります。全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)も、家族葬の良い点として、遺族が故人とのお別れに集中しやすいことを挙げています。
一方で、「誰を呼ぶか」を決める責任は喪主に寄りやすくなります。人数が少ないからこそ、呼ぶ・呼ばないの線引きが目立つんですね。
家族葬・一日葬・密葬は「呼ぶ範囲・日数・喪主の負担」で比べる
家族葬は家族中心で行う葬儀、一日葬は通夜を省いて1日で行う形、密葬は身内で先に葬儀を済ませ、後日あらためて本葬を行う形です。違いは「誰を呼ぶか」「何日かけるか」「後日の予定があるか」に出ます。
言葉が似ていて、違いが分かりにくいですよね。実は、この3つはそれぞれ別の軸で名前がついているんです。
家族葬は「呼ぶ範囲」の言葉、一日葬は「日数」の言葉、密葬は「あとで本葬をするかどうか」の言葉です。だから、家族葬を一日葬で行う、という組み合わせもよくあります。
全葬連のQ&Aでは、密葬は身内だけで葬儀を済ませて火葬し、日をあらためて遺骨で本葬を行うものと説明しています。家族葬は家族中心で行い、後の本葬はないものです。

| 家族葬 | 一日葬 | 密葬 | |
|---|---|---|---|
| 呼ぶ範囲 | 家族・親族、ごく親しい友人 | 家族葬と同じくらいが多い | 身内だけ |
| 日数 | 通夜と告別式の2日が多い | 通夜を省いて1日 | 身内の葬儀は2日でも1日でも |
| 後日の予定 | 本葬はない | 本葬はない | 日をあらためて本葬やお別れの会 |
| 喪主の負担が軽い所 | 弔問客への応対 | 通夜の準備と通夜振る舞い | 当日の応対 |
| 喪主の負担が増える所 | 呼ばなかった人への連絡 | 1日に予定が詰まる | 本葬の準備がもう一度ある |
一日葬の喪主は、1日に予定がまとまります
一日葬の喪主は、通夜がない分、通夜の夜の付き添いや通夜振る舞いのあいさつがなくなります。そのかわり、告別式、出棺、火葬、骨上げまでが同じ日に続きます。
『1日なら楽そう』と思われがちですが、体力的には1日に集中する形なんです。朝のうちに、出棺のあいさつと火葬場へ向かう車の割り振りだけは確かめておきましょう。
密葬の喪主は、本葬までが一続きです
全葬連は、故人が著名人や会社の役員などで後日に公葬を行う場合や、葬儀が松の内にかかる場合に、密葬にすることがあると説明しています。
密葬の喪主は、身内の葬儀が終わったあとも、本葬やお別れの会の準備が残ります。会社が主催する場合の喪主の立場は、お別れの会・社葬・国葬の喪主 でくわしく紹介しています。
通夜や葬儀式をせず、火葬だけで見送る形は直葬(火葬式)と呼ばれます。喪主がすることは 直葬・火葬式の喪主 にまとめました。
呼ぶ範囲の決め方と、呼ばなかった人への連絡
呼ぶ範囲は「故人がどう見送られたかったか」を軸に、線を1本だけ引くと決めやすくなります。続柄で引くか、付き合いの深さで引くかを、喪主と家族で先にそろえておきましょう。
いちばん迷うのが、ここですよね。『おじさんは呼ぶのに、いとこは呼ばないのは失礼?』と考え始めると、なかなか決まりません。
コツは、線引きの理由を1つにすることです。理由がはっきりしていれば、後で聞かれた時も同じ説明ができます。
| 線の引き方 | 例 | 向いている家 |
|---|---|---|
| 続柄で引く | 故人の子と孫、兄弟姉妹まで | 親族が多く、選びにくい家 |
| 同居・近居で引く | 一緒に暮らした家族と、近くに住む親族 | 遠方の親族が多い家 |
| 付き合いの深さで引く | 続柄に関係なく、最近まで行き来があった人 | 親しい友人を呼びたい家 |
| 故人の希望で引く | エンディングノートや生前の言葉どおり | 故人が希望を伝えていた家 |
全葬連の資料では、家族葬のよくない点として、お別れができない人が出ることや、親族から地域のしきたりに沿った葬儀を望まれて調整が要ることを挙げています。
だからこそ、親族の年長者には、決める前にひと声かけておくと安心です。
「母の希望で、家族だけで見送ることにしようと思っています。おじさんにはぜひ来てほしいんだけど、どうかな」
こう相談の形で伝えると、反対されにくく、気持ちも伝わりやすいですよ。
- 故人の希望(言葉・メモ・エンディングノート)を家族で確かめる
- 線引きの理由を1つに決めて、家族でそろえる
- 親族の年長者に、決める前に相談する
- 菩提寺がある時は、葬儀の形を先に伝えておく
- 会社や地域の会など、後から知らせる先を書き出す
人数が読めない時は、少し広めに
『呼ぶ人を決めたけれど、当日に来る人がいるかも』と不安な時もありますよね。全葬連は、参列者を呼ばない予定でも、日程を知って来てしまう人への対応に追われることがある、と注意を促しています。
日程を知っていそうな人がいる時は、少し広めに見込んで葬儀社に伝えておくと、席や返礼品が足りなくなる心配が減ります。
呼ばなかった人への連絡の仕方
呼ばなかった人には「家族葬で行うこと」と「参列や香典を遠慮してほしいかどうか」を、はっきり伝えるのが思いやりです。葬儀前に知らせるか、終わってから知らせるかは、相手との関係で分けます。
ここは見落とされがちなところです。でも、家族葬の喪主がいちばん気をつかうのは、実は葬儀が終わったあとなんです。
全葬連の資料には、家族葬のあとに参列できなかった人が次々と自宅を訪れ、遺族が疲れてしまい後悔した事例も紹介されています。連絡の仕方を少し工夫するだけで、こうした負担は軽くできます。

| 相手 | 知らせる時期 | 伝えること |
|---|---|---|
| 呼ばない親族 | 葬儀前 | 家族葬で行うこと、参列は遠慮してほしいこと |
| 故人の職場 | 葬儀前(休みの連絡と一緒に) | 家族葬であること、香典・供花の扱い |
| 親しかった友人 | 葬儀前か直後 | 家族葬で済ませること、後日の弔問の受け方 |
| 近所・地域の会 | 葬儀後 | 葬儀を終えたこと、生前のお礼 |
| 年賀状だけの付き合いの人 | 年末の喪中はがき | 亡くなったことと、生前のお礼 |
葬儀前に知らせる時の例文
葬儀前に知らせる時は、日時や場所を書かないのがポイントです。書くと「来てほしい」という意味に受け取られることがあるからです。
「父が亡くなりました。葬儀は故人の遺志により、家族のみで執り行います。誠に勝手ながら、ご参列やご香典はご辞退申し上げます」
職場への連絡では、香典だけでなく供花や弔電をどうしてほしいかも一緒に伝えておくと、相手が迷わずにすみます。
葬儀後に知らせる時の例文
葬儀後の知らせは、終わったことの報告と、生前のお礼が中心です。
「父が亡くなり、葬儀は家族のみで済ませました。お知らせが遅くなりましたことをお詫びいたします。生前のご厚情に心より感謝申し上げます」
『あとから知らせたら、失礼だと思われないかな』と心配になりますよね。お詫びのひと言と感謝の言葉があれば、気持ちはちゃんと伝わります。
- 申し出へのお礼を伝える
- 自宅に来てもらうか、日を決めて受けるかを家族で決める
- 負担が大きい時は、四十九日のあとなど落ち着いた時期を提案する
- 香典をいただいたら、香典返しを用意するかを家族で決める
お悔やみの伝え方や訃報の文面は、喪主へのお悔やみの言葉と訃報の書き方 にもまとめています。
家族葬・一日葬の当日、喪主の動き
当日の喪主の役目は、一般葬と大きくは変わりません。焼香をいちばん初めに行い、出棺の前にあいさつをし、火葬場では骨上げで最後にのど仏を拾います。人数が少ない分、あいさつは短くて大丈夫です。
『身内だけなのに、改まったあいさつをするのは照れくさい』という方もいますよね。全葬連のQ&Aでも、喪主のあいさつは簡単なもので十分、と説明しています。
身内だけなら、「今日は来てくれてありがとう」という気持ちを短く伝えるだけで十分なんです。
| 場面 | 家族葬(2日) | 一日葬 | 喪主がすること |
|---|---|---|---|
| 1日目の夜 | 通夜 | なし | 僧侶の出迎えと通夜のあいさつ |
| 通夜のあと | 通夜振る舞い(行わないことも) | なし | 会食をするなら締めのあいさつ |
| 2日目(一日葬は当日) | 葬儀・告別式 | 葬儀・告別式 | いちばん初めに焼香する |
| 出棺 | 出棺のあいさつ | 出棺のあいさつ | 位牌を持って棺に続く |
| 火葬場 | 骨上げ | 骨上げ | 最後にのど仏を拾い、遺骨を両手で持つ |
| 火葬のあと | 精進落とし(行わないことも) | 行わないことが多い | 会食をするならお礼のあいさつ |
通夜振る舞いや精進落としはしなくてもいい?
小さな葬儀では、会食をするかどうかも家族で決めてかまいません。ソファミ(旧:家族葬のこれから)の公式FAQでも、親族だけの家族葬なら通夜振る舞いや精進落としは行わないことが一般的としています。必要なら用意できる、とも案内しています。
食事をしない時は、火葬のあとに「今日はここで解散にしましょう」と喪主がひと声かけると、みんなが帰りやすくなりますよ。
ごく身内だけの時のあいさつ例
「本日は、父のためにお集まりいただきありがとうございました。家族だけで、ゆっくり見送ることができました。これからもどうぞよろしくお願いします」
改まった言い回しにしなくてかまいません。挨拶の例をもっと見たい時は、喪主の挨拶の例文 を参考にしてみてください。
「家族だけだから」と、葬儀社への人数の連絡をあいまいにしてしまうことがあります。人数で変わる費用もあるので、増えそうな時は早めに伝えておきましょう。
家族葬・一日葬は、どこに相談すればいい?
小さな葬儀は、プランの中身と「プランの外でかかるもの」を見比べて選びます。亡くなる前でも資料請求や電話相談はできるので、落ち着いているうちに目を通しておくと慌てずにすみます。
『家族葬にしたいけど、どこに頼めばいいか分からない』という声はとても多いです。全互協も、葬儀の内容をもとに葬儀社と打ち合わせ、見積書を取って費用を準備するよう案内しています。
見積りでは、家族葬のプランに何が入っていて、何が別料金かを確かめておきましょう。費用の分担は 喪主と葬儀費用 で、葬儀社選びの目の付け方は 喪主が葬儀社を選ぶ時のポイント で紹介しています。
- 何人までがプランの人数に入っているか
- 通夜振る舞いや精進落とし、返礼品は別の手配か
- 火葬場に払う料金はプランに含まれているか
- 安置の日数が延びた時に費用が変わるか
- 一日葬と2日の家族葬で、何が変わるか
段取りを任せられる葬儀社に早めに相談しておくと、呼ぶ範囲の相談も落ち着いてできます。ここでは、家族葬や一日葬を扱っている2つの窓口を紹介します。どちらも資料請求と24時間の電話相談ができます。
ソファミ(旧:家族葬のこれから)は、直葬・火葬式・1日葬・家族葬のプランを用意していて、全国の葬儀場から探せます。資料は、お葬式と分からない封筒で郵送してもらえます。家族葬と一日葬を並べて比べたい方や、家族に知られずに下調べしたい方に向いています。
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どちらも、火葬料金やプランの外で頼んだ食事・返礼品などは別にかかると公式に書かれています。申し込む前に、何が含まれていないかを確かめておきましょう。
よくある相談:家族葬の喪主で迷うこと
知恵袋などでは「一日葬は非常識と思われないか」「一日葬や直葬にして後悔しないか」「ごく身内だけでも喪主のあいさつは要るのか」という相談が多く見られます。
一日葬にしたら、非常識だと思われない?
親の葬儀を一日葬にしたいけれど、周りにどう思われるか心配、という相談はとても多いです。
一日葬は、全葬連も簡素化された形式が増えていると紹介している葬儀の形の1つです。非常識かどうかより、親族が納得できるかどうかが大事なんです。
心配な時は、決める前に親族の年長者へ「通夜は省いて、告別式をきちんと行うつもりです」と伝えてみてください。何を省いて何を大事にするかが伝われば、受け止めてもらいやすくなります。
一日葬や家族葬にして、後で後悔しない?
小さな葬儀にした人は後悔していないか、という相談もよく見られます。
全葬連の資料には、家族葬のあとに弔問が続き、遺族が「ちゃんと葬儀をすればよかった」と後悔した事例が紹介されています。後悔のもとは、葬儀の形よりも、呼ばなかった人への伝え方にあることが多いんですね。
呼ぶ範囲を決めたら、知らせる先の一覧を作り、葬儀前と葬儀後の連絡を分けておきましょう。それだけでも、葬儀後の負担はかなり軽くなります。
ごく近親者だけの一日葬でも、喪主のあいさつはある?
孫や子ども夫婦だけで見送る一日葬で、喪主のあいさつは要るのか、という相談です。
決まりがあるわけではありませんが、出棺の前や火葬のあとに、短いお礼を伝える方が多いです。「今日はありがとう。おかげで、ゆっくり見送れました」くらいで十分ですよ。
「家族葬で行う」と知らされた時は、案内がない限り参列や弔問を控えるのが一般的な受け止め方です。気持ちを伝えたい時は、葬儀が落ち着いた頃に遺族の都合を聞いてからにすると、負担をかけずにすみます。
よくある質問
家族葬の喪主は誰がなりますか?
一般葬と同じく、故人とつながりの深い人が務めることが多いです。全互協は、配偶者、長男、長女、親、兄弟の順を一般的な目安として挙げていますが、家族の事情で決めてかまいません。
一日葬の喪主がすることは何ですか?
通夜がない分、告別式での焼香、出棺のあいさつ、火葬場での骨上げが1日に続きます。朝のうちに、あいさつと火葬場へ向かう車の割り振りを確かめておくと安心です。
密葬の喪主は本葬でも喪主ですか?
遺族が主催する本葬なら、同じ人が続けて務めると参列者にも分かりやすいです。会社が主催する社葬では会社が施主になり、喪主は遺族として務めます。
家族葬で香典を辞退してもいいですか?
辞退してかまいません。辞退する時は、訃報や連絡の段階で「ご香典はご辞退申し上げます」とはっきり伝えておくと、相手も迷わずにすみます。
家族葬に呼ばなかった人から連絡が来たらどうすればいいですか?
まず気にかけてくれたことへのお礼を伝えましょう。弔問の申し出には、家族の負担に合わせて日を決めて受けるか、落ち着いた時期を提案するとよいです。
まとめ
- 家族葬・一日葬・密葬でも、喪主は1人決めておくと話が進めやすい
- 家族葬は呼ぶ範囲、一日葬は日数、密葬は後日の本葬の有無で名前がついている
- 呼ぶ範囲は、線引きの理由を1つに決めて家族でそろえる
- 呼ばなかった人には、葬儀前と葬儀後に分けて伝え方を変える
- 見積りでは、プランの外でかかる費用を確かめておく





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