喪主の役割とやること一覧|忙しい3日間を乗り切る段取り

喪主のやることと段取りを解説する記事のアイキャッチ

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喪主を務めることになり、何をすればいいのか分からないまま時間だけが過ぎていく。そんな焦りを感じている方も多いはずです。心よりお悔やみ申し上げます。

結論から言うと、喪主のやることは多く見えても、喪主本人がしなければならないことは「決める・迎える・挨拶する」の3つにほぼ絞れます。ほかは家族や葬儀社に任せてかまいません。

この記事を読めば、喪主のやることを時間の順に確かめながら、誰に何を頼めばいいかが分かります。

目次

喪主のやることは「代表としての仕事」に絞れます

先に結論

喪主は葬儀の責任者ですが、手を動かす作業をすべて担う人ではありません。家族の代表として決めること、弔問を受けること、お礼を伝えることに集中すれば大丈夫です。

全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)は、喪主を、葬儀・告別式の責任者で遺族を代表する役割を担う人と説明しています。挙げられている役割は、葬儀社との打ち合わせや契約、僧侶への依頼、日程や内容の決定、参列者への連絡、挨拶、香典返しの手配です。

『こんなに全部、自分ひとりでやるの?』と身構えてしまいますよね。でも、ここが大事なところです。

全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、喪主は弔問を受けるのが第一の役目なので、なるべく故人のそばを離れないほうがよいとしています。運営は世話役(受付や会計を手伝う人)に任せる形も紹介されています。

喪主の役割を3つにまとめると
  • 決める:葬儀の形・日取り・予算を家族の代表として決める
  • 迎える:通夜や告別式で弔問を受け、焼香の先頭に立つ
  • 挨拶する:参列者やお世話になった人にお礼を伝える

そもそも喪主とはどんな立場なのかは、喪主とは?意味と役割で紹介しています。

喪主のやること一覧|亡くなった日から葬儀後まで

この章の要点

喪主のやることは、亡くなった日・通夜の日・告別式の日・葬儀後の4つの時期で並べると見通しが立ちます。今どこにいるのかを確かめながら読んでみてください。

全葬連が紹介している一般的な葬儀の流れをもとに、喪主の目線でやることを並べました。地域や宗派、葬儀の規模で変わるので、目安として使ってください。

亡くなった日・通夜・告別式・葬儀後の4つの時期に、喪主がやることを並べた時間軸の図解
時期喪主のやること主な相手
亡くなった日葬儀社に連絡し、安置場所を決める葬儀社
亡くなった日近い親族と菩提寺(お付き合いのあるお寺)に連絡する親族・お寺
亡くなった日葬儀の形・日取り・予算を相談して決める家族・葬儀社
亡くなった日世話役や手伝いを頼む人を決める親族・知人
通夜の日納棺に立ち会う家族・葬儀社
通夜の日僧侶を迎え、弔問を受ける僧侶・参列者
通夜の日通夜の終わりに挨拶をする参列者
告別式の日焼香の先頭に立つ参列者
告別式の日出棺の前にお礼の挨拶をする参列者
告別式の日火葬場で骨上げをする家族
告別式の日精進落としでお礼を伝える僧侶・世話役
葬儀後引き継ぎを受け、お礼回りをする世話役・近所

亡くなった日:最初の数時間でやること

亡くなった直後は、気持ちが追いつかないまま次々に決めることが出てきます。まずは葬儀社への連絡だけ済ませれば、あとは担当者が順番を教えてくれます。

全葬連は、亡くなったらまず、すぐに駆けつけてほしい人に連絡するとしています。親戚は一般的に2親等くらいまで、仕事関係の人には日程が決まってから連絡すればよいそうです。

連絡は電話が一般的です。早朝や深夜でも、一言おわびを添えて用件を伝えればかまわないとされています。

「夜分にすみません。父が先ほど亡くなりました。日程が決まったらまたご連絡します」

これくらい短くて十分です。長く話す必要はありません。

葬儀の日取りは、葬儀社と相談しながら決めます。全互協は、僧侶や火葬場の都合、遠方の親族が着くまでの時間を考えて決め、友引は避けると説明しています。

法律では、火葬は亡くなってから24時間を過ぎないと行えないと決まっています。火葬場の予約は葬儀社が取ってくれることが多いので、空いている日を聞いてから決めると話が早いです。

『日取りを決めるのが一番悩む』という方もいますよね。迷ったら、遠方の親族が来られる日を優先して考えてみてください。

通夜の日:迎えることが中心

通夜の日は、納棺のあと、通夜の式で弔問を受けるのが喪主の中心の仕事です。式が終わったら、通夜振る舞い(参列者に食事をふるまう席)の前などに短い挨拶をします。

全葬連は、通夜のあとは近親者で祭壇のろうそくや線香を絶やさないようにし、夜中は電気のろうそくで代用すると紹介しています。夜通し起きている必要はないので、交代で休んでください。

告別式の日:いちばん長い1日

告別式の日は、式、出棺、火葬、骨上げ、精進落としと続きます。全互協によると、出棺の時は棺のあとに喪主が位牌を持って続きます。

骨上げでは、最後に喪主がのど仏を拾って骨壷に納める流れが紹介されています。帰りは喪主が遺骨を両手で持ち、位牌と遺影はほかの遺族が持ちます。

精進落としは、葬儀でお世話になった方をねぎらう会食の席です。全互協は、遺族は末席に座って接待し、喪主がお礼の言葉を述べて、僧侶に献杯の音頭をお願いすると説明しています。

挨拶の例文は喪主の挨拶の例文で場面ごとに紹介しています。全体の流れをもう少しくわしく知りたい時は喪主から見た葬儀の流れも読んでみてください。

葬儀の形によって、やることは変わります

ここまでの一覧は、通夜と告別式を行う一般的な葬儀を前提にしています。家族葬や一日葬、火葬だけの葬儀では、喪主のやることも少し変わります。

葬儀の形喪主のやることの変わり方
一般的な葬儀通夜と告別式の両方で弔問を受け、挨拶をする
家族葬呼ぶ範囲を決めることが大事になる。受付を置かないことも
一日葬通夜を行わないので、通夜の挨拶や通夜振る舞いがない
火葬のみの葬儀式を行わず、火葬場でのお別れが中心になる

例えば一日葬では、通夜を省くので通夜振る舞いも行わないのが一般的だと、葬儀社の案内でも説明されています。呼ぶ人が少ないほど、喪主のやることも少なくなります。

小さな葬儀の喪主の動き方は家族葬・一日葬・密葬の喪主で紹介しています。

やることを3つに仕分けるチェックリスト

この章の要点

喪主のやることは「喪主にしかできない」「家族に任せられる」「葬儀社に任せられる」の3つに仕分けられます。喪主の手元に残るのは、思っているよりずっと少ないんです。

一覧を見て、気が遠くなった方もいるかもしれません。実は、表にあることの多くは、喪主が自分で手を動かさなくても進みます。

この記事では、やることを3つの列に分けてみました。家族と分担を話す時のたたき台にしてください。

喪主にしかできないこと・家族に任せられること・葬儀社に任せられることを3列に仕分けたチェックリストの図解
やること喪主にしかできない家族に任せられる葬儀社に任せられる
葬儀の形と予算を決める最後に決める意見を出す選択肢と見積りを出す
親族への連絡主な人だけ手分けして連絡–
菩提寺への連絡連絡する–段取りを手伝う
死亡届と火葬許可の手続き–書類をそろえる代行することが多い
受付と香典の管理–受付・会計を頼む道具を用意する
弔問を受ける中心になる一緒に受ける–
通夜振る舞いの手配人数を伝える配膳を手伝う料理を手配する
式の司会と進行––司会を担う
通夜・出棺の挨拶行う代理もできる文例を示す
位牌を持つ・骨上げ行う遺影を持つ案内する
葬儀後のお礼回り行う同行する–

喪主にしかできないこと

喪主の手元に残るのは、家族の代表として決めることと、顔を出す場面です。

喪主にしかできないこと
  • 葬儀の形と予算を最後に決める
  • 通夜と告別式で弔問を受ける
  • 焼香の先頭に立つ
  • 出棺の時に位牌を持つ
  • 参列者とお世話になった人にお礼を伝える

挨拶だけは代わってもらうこともできます。全葬連のQ&Aでも、遺族代表の挨拶は喪主か、その代理の親族がするとされています。

家族に任せられること

親族への連絡、受付、香典の管理、配膳の手伝いは、家族や親族に頼めます。全互協は、世話役の代表・会計係・受付係・進行係・接待係・車両係と、係を分けて頼む例を紹介しています。

『家族も悲しいのに、頼むのは気が引ける』と思うかもしれません。でも、役目があるほうが気持ちが落ち着く、という方も少なくないんです。

「親戚への連絡、お母さん側だけお願いできる?」

こんなふうに範囲を区切って頼むと、相手も動きやすくなります。

葬儀社に任せられること

式の司会や進行、料理や返礼品の手配、役所の書類の代行など、葬儀社に任せられることはたくさんあります。死亡届は、実際には葬儀社が提出を代行してくれることが多いです。

ただ、どこまでが料金に含まれるかは、葬儀社やプランで違います。最初の打ち合わせで「どこまでお願いできますか」と聞いておきましょう。

よくある行き違い

任せたつもりの作業が、実はプランに入っていなかったと葬儀の当日に分かることがあります。見積書に書かれていない作業がないか、打ち合わせの時に確かめておくと安心です。

段取りをまるごと相談できる葬儀社が早めに見つかれば、喪主のやることはぐっと減ります。費用や任せられる範囲を資料で比べておくのも一つの方法です。

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葬儀社を選ぶ時に見ておきたい点は、喪主が葬儀社を選ぶ時のポイントで紹介しています。

喪主が忙しい3日間を乗り切るコツ

この章の要点

喪主が忙しいのは、決めることと人に会うことが短い間に集中するからです。窓口をしぼり、メモを残し、休む時間を先に決めておくと、ずいぶん楽になります。

喪主は忙しい、とよく言われますよね。実は、忙しさの多くは「同じ質問に何度も答える」「誰に何を頼んだか分からなくなる」ことから来ています。

忙しさを減らす5つの工夫
  1. 葬儀社とのやりとりの窓口を一人にしぼる
  2. 決めたこと・頼んだことを1枚のメモにまとめる
  3. 親族への連絡係を一人決めて任せる
  4. 挨拶の文面は先に紙に書いておく
  5. 交代で休む時間を家族で決めておく

窓口を一人にしぼる

葬儀社からの確認が、家族のあちこちに届くと混乱します。「確認は全部私に」と最初に伝えておくだけで、行き違いがぐっと減ります。

喪主自身が窓口になれない時は、動きやすい家族に窓口を頼みましょう。その場合も、最後に決めるのは喪主、と分けておくと迷いません。

例えば「料理の数や返礼品の数は長女が確認して、最後に私に聞いてね」と伝えておけば、細かい確認が喪主に集中しなくなります。決めることと確かめることを分けるだけで、気持ちにも余裕が出てきますよ。

頼む時は「範囲」と「期限」をはっきりと

人に頼む時は、何をどこまで、いつまでにお願いしたいのかを一言で伝えるのがコツです。相手が迷わずに動けます。

頼みたいこと言い方の例
親族への連絡「お父さん側の親戚に、今日中に連絡をお願いできる?」
受付「通夜と告別式の受付をお願いしたいんだけど、どうかな」
会計「香典はこの箱にまとめて、帳面もつけておいてもらえると助かる」
駐車場の案内「車で来る人が多いから、駐車場の案内をお願いできる?」
喪主の代わりの窓口「葬儀社からの確認は、まず私に回してもらえる?」

頼んだことはメモに書き足しておきましょう。あとで「誰にお願いしたんだっけ」と迷わずにすみます。

当日に手元に置いておきたいもの

喪主の手元にあると安心なもの
  • 数珠
  • 挨拶の文面を書いた紙
  • 頼んだことと連絡先をまとめたメモ
  • 筆記用具
  • 葬儀社の担当者の連絡先

挨拶の紙は、読み上げてもかまいません。言葉に詰まっても、紙があれば落ち着いて続けられます。

体調が悪くなったら、無理をしない

慣れない緊張が続くので、式の最中に気分が悪くなることもあります。全葬連は、その時は無理をせず近くの遺族に声をかけ、控え室で休むようにと書いています。

『喪主が席を外したら迷惑になる』と思わなくて大丈夫です。休むのも、最後まで務めるための大事な段取りです。

若い喪主の方へ

親を見送る若い喪主の方は、分からないことが多くて当然です。最初の1日でやることをはじめての喪主にまとめているので、あわせて読んでみてください。

葬儀後に喪主がやること

この章の要点

葬儀が終わっても、引き継ぎ・お礼回り・支払いの確認が残ります。初七日のころまでを目安に、少しずつ片づけていけば大丈夫です。

『葬儀が終われば一段落』と思っていたのに、あとからやることが出てきて驚く方も多いです。急ぐものとそうでないものを分けておきましょう。

時期やることひとこと
精進落としのあと世話役から引き継ぎを受ける香典や帳簿、領収書を受け取る
数日以内お寺へお礼にうかがう日を置かずに直接
初七日までお世話になった方へお礼の挨拶喪主自らが行くのが礼儀とされる
請求書が届いたら見積書と照らし合わせる分からない点は支払いの前に聞く
四十九日まで位牌や香典返し、納骨の準備お寺と相談しながら

全互協は、世話役に任せた事務は精進落としのあと、なるべく早く別室で引き継ぐとしています。香典や弔電、領収書などを受け取り、お金に関わるものはその場で確かめます。

全葬連は、葬儀社からの請求書は葬儀の数日後に届くのが一般的で、見積書と照らし合わせて確かめることが大切だとしています。分からない点は、支払いの前に聞いておきましょう。

全互協によると、葬儀費用は相続税の計算で差し引ける対象になるので、領収書はまとめて保管しておくとよいそうです。

故人が仕事を続けていた場合は、勤務先へのご挨拶もあります。全葬連は、手続きに必要なものを確かめて書類や印鑑を持参し、社員証などを返して私物を持ち帰ると紹介しています。

年金や保険など、故人の名義の手続きも少しずつ必要になります。それぞれの窓口に問い合わせながら、一つずつ進めていけば大丈夫です。

葬儀後に忘れやすいこと
  • 香典帳と領収書を一か所にまとめる
  • お寺へのお礼の日程を決める
  • 近所やお世話になった方へ挨拶に行く
  • 請求書と見積書を照らし合わせる

喪主のやることでよくある相談

この章の要点

喪主のやることについては、「いつまで忙しいのか」「身だしなみまで手が回らない」「身近な人が喪主で連絡が取れない」といった相談がよく見られます。

相談1:喪主のやることと、忙しい期間を知りたい

喪主を務めることになり、どれくらいの期間忙しいのか知りたい、という相談です。

いちばん忙しいのは、亡くなった日から告別式の日までの数日間です。そのあとは、お礼回りや引き継ぎなど、自分のペースで進められることが中心になります。

四十九日の法要に向けた準備はありますが、葬儀の時ほど詰め込まれることはありません。まずは告別式までを乗り切ることを考えてみてください。

相談2:忙しくて、葬儀の当日に身支度をする時間がない

突然の葬儀で準備に追われ、当日にゆっくり身支度をする時間が取れない、という相談もあります。

告別式の朝は、出かける前の時間をあらかじめ確保しておくのがおすすめです。葬儀社や家族に「この時間は抜けます」と伝えておけば、誰も困りません。

式場によっては、控え室で身支度ができるところもあります。打ち合わせの時に聞いておくと安心です。

相談3:身近な人が喪主を務めていて、連絡が途絶えてしまった

親しい人が親を亡くして喪主を務めていて、しばらく連絡が取れず不安になった、という相談です。

喪主は、亡くなった日から告別式まで、ほとんど休みなく動いています。連絡がないのは気持ちが離れたからではなく、手が回らないだけのことが多いんです。

「落ち着いたら連絡してね。こちらは気にしないで」

こんな一言を送って、返事を待ってあげるのがいちばんの支えになります。

よくある質問

喪主のやることで、一番最初にすることは何ですか?

葬儀社への連絡です。故人を安置する場所を決めれば、そのあとの順番は担当者が案内してくれます。

喪主はどれくらいの期間忙しいですか?

亡くなった日から告別式までの数日間が最も忙しい時期です。葬儀後は、お礼回りや支払いの確認など、自分のペースで進められることが中心になります。

喪主の挨拶は誰かに代わってもらえますか?

はい。全葬連のQ&Aでは、遺族代表の挨拶は喪主か、その代理の親族がするとされています。

死亡届は喪主が出さないといけませんか?

いいえ。死亡届を出す人は戸籍法で同居の親族などと定められていて、喪主とは限りません。実際には葬儀社が提出を代行することが多いです。

まとめ

この記事の要点
  • 喪主のやることの中心は「決める・迎える・挨拶する」
  • 亡くなった日・通夜・告別式・葬儀後の4つの時期で考えると見通しが立つ
  • 受付や会計は家族や世話役に、司会や書類は葬儀社に任せられる
  • 窓口をしぼり、メモを残し、休む時間を決めると忙しさが減る
  • 葬儀後は引き継ぎ・お礼回り・請求書の確認を少しずつ進める
喪主ドットコム

喪主ドットコム 編集部

喪主の意味や決め方、葬儀の流れと当日の役割、挨拶やお礼、費用と公的な給付、法事の施主の準備までを、急に喪主を務めることになった方にも分かるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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