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喪主を務めることになったけれど、『挨拶の途中で泣いてしまったらどうしよう』と心配になっていませんか。
結論から言うと、喪主が泣くのは失礼ではありません。参列した人も、遺族のつらさは分かっています。
大切なのは泣かないことではなく、泣いても式が進むように小さな準備をしておくことなんです。
この記事では、挨拶・見送り・一人の時間の3つの場面に分けて、喪主が気持ちを整えるための考え方を紹介します。
喪主は泣いてもいいんです
喪主が葬儀で泣いても、マナー違反にはなりません。挨拶は短くてよく、言葉に詰まったら少し間をおけば大丈夫です。どうしても話せない時は、代理の親族に頼むこともできます。
『喪主なんだから、しっかりしないと』と思っている方も多いはずです。その気持ちはとても自然ですよね。
ただ、喪主の役目は、悲しみを見せないことではありません。全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、喪主を「弔問を受ける中心になる人」と説明しています。
つまり、喪主は遺族の代表として、来てくれた人を迎える立場なんです。涙を流しながら頭を下げても、その役目はきちんと果たせています。
全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)のQ&Aでも、会葬者は遺族のつらさを察しているので、挨拶は簡単なもので十分だとしています。
| よくある心配 | 考え方の目安 |
|---|---|
| 挨拶で泣いたら失礼? | 失礼ではない。少し間をおいて続ければよい |
| 喪主が泣くと周りが困る? | 参列者は遺族のつらさを分かっている |
| 涙で話せなくなったら? | 代理の親族に挨拶を頼むこともできる |
| 泣けない自分は冷たい? | 泣くかどうかと気持ちの深さは別のこと |
喪主という立場そのものは、喪主とは?意味と葬儀での役割 で紹介しています。
挨拶で涙が出た時の進め方
挨拶は、短い文を3つか4つ用意しておくだけで十分です。紙に書いて持っておけば、涙で言葉が止まっても、続きから読み直せます。
喪主がいちばん心配するのは、挨拶の途中で言葉が出なくなることですよね。実は、短く用意しておくだけで、その心配はかなり小さくなります。
全互協は、出棺の挨拶に入れる内容として、自己紹介、会葬と見送りへのお礼、生前のお付き合いへの感謝、今後の支援のお願い、の4つを挙げています。この4つを1文ずつにすれば、それで挨拶になります。
例えば、こんな短さで十分です。
「故人の長男でございます。本日はお見送りいただき、ありがとうございました。生前のご厚情に、心よりお礼申し上げます。今後とも、残された家族をよろしくお願いいたします」
涙が出た時の小さな手順
- 無理に話し続けず、一度ゆっくり息をつく
- 手元の紙に目を落として、次の一文を探す
- 「失礼いたしました」と一言添えて続ける
- 続けられない時は、最後のお礼だけ伝えて一礼する
参列者は、喪主が少し黙っていても静かに待ってくれます。むしろ、その間に気持ちが伝わることもあるんです。
場面ごとの、泣いても言い切れる短い挨拶
喪主が挨拶する場面は、通夜の終わり、出棺の前、精進落としの始まりと終わりなど、いくつかあります。どれも長く話す必要はないので、2文か3文にしておくと安心です。
| 場面 | 短い挨拶の例 | 涙が出た時のひと工夫 |
|---|---|---|
| 通夜の終わり | 「本日はお忙しいところありがとうございました。明日の葬儀もよろしくお願いいたします」 | 日時の案内は司会の人に任せる |
| 出棺の前 | 「本日はお見送りいただき、ありがとうございました。生前のご厚情に感謝申し上げます」 | お礼の一文だけは言い切る |
| 精進落としの始まり | 「おかげさまで無事に葬儀を終えることができました。ささやかですが、お召し上がりください」 | 献杯の音頭は僧侶にお願いする |
| 精進落としの終わり | 「本日は長い時間ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします」 | 座ったままの短い挨拶にしてもらう |
全互協は、精進落としでは喪主がお礼の言葉を述べ、献杯の音頭は僧侶にとってもらうと説明しています。喪主がすべてを話すわけではないので、少し気が楽になりますよね。
『出棺の挨拶だけは自分で言いたい』という方は、その場面だけ紙を用意し、ほかは親族に任せる分け方もできます。
挨拶は代理の親族に頼んでもいい
『どうしても人前で話せそうにない』という方もいますよね。全葬連は、遺族代表の挨拶は喪主か、その代理の親族がするものと説明しています。
挨拶は喪主本人でなくてもかまいません。兄弟や親族の誰かに、事前にこう頼んでおく方法もあります。
「もし私が話せなくなったら、続きをお願いできる?」
頼んでおくだけで、気持ちにかなり余裕が生まれます。挨拶の例文は 喪主の挨拶の例文 で場面ごとに紹介しています。
挨拶・見送り・一人の時間、場面ごとの小さな準備
涙が出やすい場面は、挨拶の時、出棺や骨上げで見送る時、そして式の合間の一人の時間です。場面ごとに準備を一つずつしておくと、泣いても困らずにすみます。
泣いてしまうこと自体を止める必要はありません。困るのは、泣いたあとに次の段取りが分からなくなることですよね。

| 場面 | 涙が出やすい時 | しておくと楽な準備 |
|---|---|---|
| 挨拶の場面 | 通夜の終わり、出棺の前、精進落とし | 挨拶を紙に書いて持つ・代わりに話す人を決めておく |
| 見送りの場面 | 最後のお別れ、出棺、骨上げ | 次に何をするかを葬儀社に聞いておく |
| 一人の時間 | 控室、移動の車、夜の付き添い | ハンカチを2枚持つ・少し席を外せる人を決めておく |
見送りの場面での準備
全互協によると、出棺の時は、棺のあとに喪主が位牌を持って続き、次の遺族が遺影を持ちます。骨上げでは、最後に喪主がのど仏を拾って骨壺に納めます。
こうした場面は、悲しみがこみ上げやすい時でもあります。役目がある場面を事前に聞いておけば、涙が出ても体が自然に動いてくれますよ。
- 出棺の時に、誰が何を持つか
- 火葬場への移動で、誰がどの車に乗るか
- 骨上げの時の順番と、箸の渡し方
- 精進落としで、喪主が話す場面があるか
一人の時間の準備
式の合間には、控室で少しだけ一人になれる時間があります。その時に涙があふれても、誰も困りません。
喪主の第一の役目は弔問を受けることなので、全互協は、実際の運営は親類や友人などに世話役を頼む場合もあるとしています。受付や案内を任せておけば、喪主が少し席を外しても式は回ります。
喪主が受け持つことと任せられることは、喪主の役割とやること一覧 で紹介しています。
泣けない喪主も、冷たいわけではありません
葬儀で涙が出ないことも、よくあることです。段取りに追われていたり、気持ちが追いついていなかったりするだけで、悲しみが浅いわけではありません。
『みんな泣いているのに、自分だけ涙が出ない』と、自分を責めてしまう方もいますよね。ただ、喪主は打ち合わせや挨拶、お礼と、気を配ることがたくさんあります。
全互協は、喪主は最高責任を負う立場だと説明しています。気持ちより先に、やることへ意識が向くのは自然なことなんです。
- 涙を流して見送る人
- 静かに手を合わせて見送る人
- 段取りをやり遂げることで送り出す人
- 葬儀が終わってから、ゆっくり思い出す人
どの送り方も、故人を思う気持ちに変わりはありません。泣けたかどうかで、自分の気持ちを測らなくて大丈夫です。
葬儀が終わってからの時間も大切に
葬儀が終わると、急に静かな時間がやってきます。その時になって、はじめて涙が出てくる方もいます。
四十九日や一周忌などの法要も、故人を思い出す時間になります。慌ただしい葬儀の場で気持ちを整えきれなくても、その後の時間の中でゆっくり向き合っていけば大丈夫です。
周りの人ができることと、段取りの任せ方
喪主が気持ちを整えるには、周りの人が実務を引き受けることがいちばんの助けになります。段取りを任せられる相手が多いほど、喪主は故人と向き合う時間を持てます。
喪主の家族や親族で、『何か力になりたいけど、どうすればいいの?』と思っている方もいるはずです。声をかけるより、手を動かすほうが助けになることも多いんです。
- 受付や会計など、実務の係を引き受ける
- 挨拶の時、喪主の近くに立っておく
- 控室で、喪主が一人になれる時間をつくる
- 弔問客への応対を、少しだけ代わる
例えば、こんなふうに声をかけてみてください。
「受付はこっちで見ておくから、少し休んでて」
喪主の負担を減らすには、葬儀社にどこまで任せられるかも大切です。進行や手配を丁寧に案内してくれる葬儀社に早めに相談しておくと、喪主が気持ちを整える時間も取りやすくなります。
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喪主が泣くことのよくある相談
よくある相談は「大泣きして非常識だったか」「泣いている暇がない」「挨拶で泣いて話せない」の3つです。どれも、泣くこと自体は問題にならない、という考え方で答えられます。
Yahoo!知恵袋でも、喪主と涙にまつわる相談が多く寄せられています。閲覧数の多いものから3つ選んで、考え方を紹介します。
相談1:喪主が大泣きしてしまい、非常識だった?
親の葬儀で、喪主として大泣きしてしまったことを気にしている、という相談です。
結論から言うと、非常識ではありません。参列した人は、遺族のつらさを分かったうえで来ています。
気になるなら、後日お礼を伝える時に「お見苦しいところをお見せしました」と一言添えるだけで十分です。
喪主が涙を流す姿を見て、故人とのつながりの深さを感じる参列者もいます。終わったことを責めるより、最後まで務めた自分をねぎらってあげてください。
相談2:喪主は泣いている暇もない?
喪主は打ち合わせや手続きに追われて、泣いている暇がないのでは、という相談です。
確かに、喪主には決めることが多くあります。ただ、受付や会計は世話役に、手続きの案内は葬儀社に任せられます。
全部を抱えず任せることで、少しでも故人のそばにいる時間をつくれます。最初にやることの整理は はじめての喪主が最初の1日でやること で紹介しています。
相談3:挨拶で泣いて話せなくなりそう
喪主の挨拶で、泣いて話せなくなるのが心配だ、という相談です。
挨拶は短くてよく、紙を見ながら読んでもかまいません。どうしても難しい時は、代理の親族に頼めます。
前もって「話せなくなったら代わってほしい」と伝えておくだけで、安心して挨拶に臨めます。

よくある質問
喪主が挨拶で泣いてしまうのは失礼ですか?
失礼ではありません。参列した人は遺族のつらさを分かっています。言葉に詰まったら少し間をおき、続けられなければお礼だけ伝えて一礼すれば大丈夫です。
喪主の挨拶を、ほかの人に代わってもらえますか?
全葬連は、遺族代表の挨拶は喪主か、その代理の親族がするものと説明しています。話せそうにない時は、兄弟や親族に前もって頼んでおきましょう。
挨拶の紙を見ながら話してもいいですか?
かまいません。短い文を書いておくと、涙で言葉が止まっても続きから読めます。
葬儀で泣けなかった自分は、冷たいのでしょうか?
そうとは限りません。喪主は気を配ることが多く、涙が出ないことはよくあります。泣いたかどうかで、故人を思う気持ちは測れません。
喪主が泣いている時、家族はどうすればいいですか?
そっと近くに立ち、次の段取りを代わりに確かめておくだけで十分です。挨拶の途中なら、続きを引き取れるよう紙を一緒に見ておくと安心です。
まとめ
- 喪主が葬儀で泣くのは失礼ではなく、参列者も遺族のつらさを分かっている
- 挨拶は短く紙に書いておき、詰まったら間をおいて続ければよい
- どうしても話せない時は、代理の親族に挨拶を頼める
- 挨拶・見送り・一人の時間ごとに小さな準備をしておくと困らない
- 泣けないことも自然で、実務を周りに任せると気持ちを整えやすい





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