直葬・火葬式の喪主|火葬のみの時に喪主がすること

直葬・火葬式で喪主がすることを解説する記事のアイキャッチ

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通夜も告別式もせず、火葬だけで見送ろうと考えた時、『直葬でも喪主って要るの?何をすればいいの?』と戸惑う方も多いはずです。

結論から言うと、直葬・火葬式でも喪主は1人決めておきます。することは「葬儀社とのやりとり」「火葬場でのお別れ」「骨上げと遺骨の持ち帰り」が中心で、一般葬よりずっと少なくなります。

この記事を読めば、火葬のみの葬儀で喪主がすることと、選ぶ前に家族で確かめておきたいことが分かります。

目次

直葬・火葬式でも、喪主は1人決めておきます

先に結論

直葬は、通夜や葬儀式をせずに火葬だけで見送る形です。式がなくても、葬儀社への依頼や火葬の手続き、親族への連絡には遺族の代表が要るので、喪主を1人決めておくと進めやすくなります。

『式をしないなら、喪主なんて決めなくてもいいのでは』と思いますよね。実は、火葬だけでも決めることはいくつもあるんです。

安置の場所、火葬場の日時、誰が火葬場に行くか、遺骨をどこに納めるか。これを家族それぞれが葬儀社とやりとりすると、話が食い違いやすくなります。

全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の資料では、直葬を「通夜や葬儀式をしない形態」と説明しています。言葉は似ていますが、火葬式という呼び方もほぼ同じ意味で使われることが多いです。

ただ、葬儀社によっては、火葬炉の前でお別れの時間をとるかどうかなどで、プランの名前を分けていることもあります。名前だけで判断せず、中身を聞いてみてください。

直葬で喪主がすること直葬では少ない・ないこと
葬儀社への依頼と打ち合わせ通夜・告別式の準備
安置の場所と火葬の日時を決める弔問客の受付と応対
火葬に立ち会う人へ連絡する通夜振る舞い・精進落としのあいさつ
火葬炉の前でお別れをする弔辞・弔電の手配
骨上げで最後にのど仏を拾う会葬礼状や返礼品の大量手配

喪主という役目そのものは、喪主とは?意味と役割 で紹介しています。

火葬のみの喪主は、誰がなる?

喪主は法律で決まった役職ではありません。全互協(全日本冠婚葬祭互助協会)は、一般的には配偶者、長男、長女、親、兄弟の順で、故人とつながりの深い人を選ぶと説明しています。

直葬でもこの考え方は同じです。火葬場に行ける人、葬儀社と連絡がとりやすい人が務めると、当日の動きがスムーズになりますよ。

直葬の1日、喪主はこう動きます

先に結論

直葬でも、亡くなってからすぐに火葬はできません。墓地埋葬法で、火葬は死亡後24時間を過ぎてからと決まっているので、まず安置の場所を決めます。そのあとは、納棺、出棺、火葬、骨上げの順に進みます。

『火葬だけなら、亡くなった日のうちに終わるの?』と思う方もいますよね。実は、少なくとも1晩はどこかで安置することになるんです。

安置は自宅か、葬儀社や斎場の安置室が一般的です。どちらにするかで、面会できる時間も変わるので、最初の連絡の時に聞いておきましょう。

直葬・火葬式の当日に喪主がすることを、安置から骨上げまでの順に並べた図解
順番流れ喪主がすること
1葬儀社へ連絡・安置安置の場所と、火葬の希望日を伝える
2打ち合わせ火葬に立ち会う人数と、お寺を呼ぶかを決める
3納棺棺に入れたい物を家族で用意する
4出棺立ち会う人に短くお礼を伝える
5火葬炉の前でのお別れ最後のお別れをする(読経をお願いすることも)
6火葬・待ち時間同行した人と控室で待つ
7骨上げ最後にのど仏を拾い、遺骨を両手で持って帰る

全互協は、骨上げでは喪主・遺族・近親者の順に箸を渡して交代し、最後に喪主がのど仏を拾って骨壷に入れる、と説明しています。地域によって拾い方は違うので、火葬場の係員の案内に合わせれば大丈夫です。

火葬場での動きをもっとくわしく知りたい時は、火葬場での喪主の役割 を読んでみてください。

火葬式の喪主のあいさつは、短くて大丈夫

『身内しかいないのに、あいさつってするもの?』と迷う方も多いです。決まりはありませんが、出棺の前か骨上げのあとに、ひと言お礼を伝える方が多いです。

全葬連のQ&Aでも、喪主のあいさつは簡単なもので十分と説明しています。直葬なら、なおさら短くてかまいません。

「今日は来てくれてありがとう。父も、みんなに見送ってもらえて喜んでいると思います」

これくらいで十分ですよ。故人の思い出をひとつだけ添えると、場の空気がやわらぎます。

安置している間は、どう過ごす?

火葬までの時間は、慌ただしい一般葬と違って、家族が故人のそばで過ごせる貴重な時間でもあります。『何もしないでいいのかな』と落ち着かない方もいますが、静かにそばにいるだけで十分なんです。

全互協によると、仏式では亡くなった直後に枕飾りを整え、僧侶にお経をあげてもらうことがあります。住宅事情などで枕飾りや枕経を省くこともある、とも説明しています。

火葬のみで見送る前に、家族で静かに話し合う和室の様子

自宅で安置する時は、遠方の家族が着く時間や、会いに来たいという親族の予定を、この間に確かめておきましょう。安置室の場合は、面会できる時間帯が決まっていることが多いので、葬儀社に聞いておくと安心です。

棺に入れる物は、事前に葬儀社へ確認を

納棺の時は、故人が好きだった物や手紙を入れたいと考える方も多いですよね。ただ、火葬炉の都合で入れられない物もあります。

何を入れていいかは火葬場ごとに違うので、葬儀社に「これは入れても大丈夫ですか」と聞いてから用意しましょう。

直葬の当日、喪主の動き
  1. 出発の時間と、火葬場で集まる人を確かめる
  2. 出棺の前に、立ち会う人へ短くお礼を伝える
  3. 火葬炉の前で、最後のお別れをする
  4. 待ち時間は、同行した人と控室で過ごす
  5. 骨上げで最後にのど仏を拾い、遺骨を両手で持って帰る

直葬を選ぶ前に、家族で確かめておきたいこと

先に結論

直葬で迷いが出やすいのは「お寺」「親族」「自分たちの気持ち」の3つです。この3つを決める前に確かめておけば、後から「やっぱり式をすればよかった」となりにくくなります。

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。直葬は手早く済む分、決める時間も短くなりがちなんです。

全葬連の資料は、直葬のよくない点として、儀礼をともなわず十分なお別れができないことを挙げています。もちろん、それでも直葬を選ぶ家はたくさんあります。大事なのは、家族が納得したうえで選ぶことなんです。

直葬を選ぶ前に家族で確かめたい、お寺・親族・気持ちの3つの確認項目を並べた図解
確かめる相手聞いておきたいこと確かめないと起きやすいこと
菩提寺(お付き合いのあるお寺)直葬で見送りたいこと、納骨をどうするかお墓への納骨の相談がこじれる
親族の年長者直葬にする理由と、お別れの機会をどうするか「どうして式をしないの」と後から言われる
故人の希望生前の言葉やメモ、エンディングノート家族の中で意見が割れる
自分たち家族火葬の前にお別れの時間がほしいか慌ただしく終わり、気持ちが追いつかない
故人と親しかった人後日、お別れの場を設けるか弔問が後から続く

お寺とのお付き合いがある時は、先に相談を

お墓がお寺にある時は、直葬にしたいことを葬儀の前に伝えておくと安心です。納骨のことも含めて相談しておくと、話がこじれにくくなります。

宗派やお寺によって考え方が違うので、迷ったら菩提寺に直接たずねてみてください。火葬の前に、炉の前でお経をあげてもらえるか相談する方法もあります。

自分たちの気持ちも、確かめておく

意外と見落としやすいのが、家族自身の気持ちです。『費用や手間を考えて直葬にしたけれど、本当にこれでいいのかな』と、あとから揺れる方も少なくありません。

家族で話す時は、「何を省きたいか」より「何を大事にしたいか」から話してみてください。

「式はしなくていいけど、火葬の前に孫たちとゆっくりお別れはさせたいね」

こんなふうに、残したいことが1つ見つかれば、プランの選び方もはっきりしてきます。

親族には「理由」と「お別れの機会」をセットで

『親戚から反対されたらどうしよう』と不安な方もいますよね。直葬を伝える時は、理由と、お別れの機会をどうするかを一緒に話すと受け止めてもらいやすくなります。

「母の希望で、式はせずに火葬だけで見送ることにしました。火葬の前に、少しだけお別れの時間をとるので、よければ来てください」

こう伝えると、「何もしないわけではない」ことが伝わります。

親しかった人には、後日のお別れの場を

直葬にすると、故人の友人や職場の人がお別れをする機会がなくなります。全葬連の資料でも、家族だけで見送ったあとに弔問の人が次々と訪れ、遺族が疲れてしまった事例が紹介されています。

そこで、後日あらためてお別れの場を設けるかどうかも、決めておくと安心です。

後日のお別れの形こんな時に
自宅で弔問を受ける日を決める訪ねてきそうな人が少ない時
四十九日の法要に招く親族を中心にお別れしてほしい時
お別れの会を開く友人や仕事の関係者が多い時
手紙やはがきで知らせるだけにする故人が静かに見送られたいと望んでいた時

どれを選んでも間違いではありません。故人の人付き合いを思い浮かべながら、家族で話してみてください。

直葬を決める前のチェック
  • 故人の希望を、家族全員で確かめた
  • 菩提寺がある時は、葬儀の前に相談した
  • 親族の年長者に、理由を添えて伝えた
  • 火葬の前に、お別れの時間をとるか決めた
  • 後日、親しかった人とのお別れの場を設けるか決めた
小さな式にしたくなった時は

話し合ううちに「やっぱり短くても式をしたい」となることもあります。その時は、通夜を省いた一日葬という形もあります。違いは 家族葬・一日葬・密葬の喪主 で紹介しています。

火葬のみでも要る書類と、お金のこと

先に結論

火葬には市町村長の許可(火葬許可証)が要ります。火葬が終わると、いわゆる埋葬許可証として骨壷の箱に入って戻ってくるので、納骨まで大切に保管しましょう。手続きは葬儀社が代わりに進めてくれることが多いです。

『書類は全部、喪主が自分で出しに行くの?』と心配になりますよね。墓地埋葬法では、火葬をする人は市町村長の許可を受けることになっています。

死亡届は、戸籍法で死亡の事実を知った日から7日以内に出すと決まっています。届け出る人の順番も戸籍法にあり、喪主と決まっているわけではありません。実際には葬儀社が提出を代わりに進めてくれることが多いです。

書類・手続きいつ喪主がすること
死亡届死亡を知った日から7日以内届出人と、提出を葬儀社に頼むかを決める
火葬許可証火葬の前葬儀社に預けるか、自分で持っていくかを確かめる
埋葬許可証骨上げのあと、骨壷の箱に入って戻る納骨まで保管する
葬祭費・埋葬料の申請葬祭を行った日の翌日から2年以内など申請先と必要書類を確かめる

葬祭費の申請では、領収書の名前を見られることも

国民健康保険の葬祭費は、葬祭を行った人に支給されます。横浜市は必要書類に、喪主の確認ができる書類として、葬儀の領収書や火葬代の領収書などを挙げています。

直葬では会葬礼状などを作らないことも多いので、葬儀社の領収書は喪主の名前でもらっておくと安心です。金額や申請先は自治体で違うので、喪主が受け取れる葬祭費・埋葬料 で確かめ方を見てみてください。

生活が苦しくて葬儀を出せない時は

生活に困って葬儀を出せない時は、生活保護法の葬祭扶助を受けられることがあります。葬儀社と契約する前に、住んでいる市区町村の福祉事務所に相談しましょう。流れは 生活保護の葬儀と喪主 にまとめています。

火葬のあと、遺骨はどうする?

火葬のあとは、遺骨を自宅に持ち帰るのが一般的です。全互協は、還骨のあと遺骨を後飾り壇に安置し、忌明けの四十九日まで飾ると説明しています。

直葬では後飾り壇を用意しないこともあるので、遺骨をどこに置くかを葬儀社に相談しておきましょう。納骨の時期や場所は、お墓のあるお寺や霊園と相談して決めます。

納骨の時は、骨壷の箱に入っている埋葬許可証が要ります。箱から出してしまわず、そのまま保管しておくと失くしにくいですよ。

火葬式は、どこに相談すればいい?

先に結論

火葬のみのプランは、名前が同じでも中身が葬儀社ごとに違います。安置の場所、面会できるか、火葬炉の前でお別れの時間があるかを並べて比べると選びやすくなります。

『火葬だけなら、どこに頼んでも同じでは』と思われがちですが、実は差が出やすいのが安置と面会なんです。火葬まで最低1晩は安置するので、その間に家族が会えるかどうかは大きな違いになります。

見積りを取る時に確かめたいことを並べておきます。費用の分担の考え方は 喪主と葬儀費用 で、葬儀社選び全体のポイントは 喪主が葬儀社を選ぶ時のポイント で紹介しています。

火葬式の見積りで聞いておきたいこと
  • 安置は自宅か安置室か、安置中に面会できるか
  • 安置の日数が延びた時に費用が変わるか
  • 火葬炉の前でお別れの時間をとれるか
  • 火葬場に払う料金はプランに含まれているか
  • お寺に読経を頼む時の段取りはどうなるか

段取りを任せられる葬儀社に早めに相談しておくと、いざという時に慌てずにすみます。ここでは、火葬のみのプランがある2つの窓口を紹介します。どちらも資料請求と24時間の電話相談ができます。

ソファミ(旧:家族葬のこれから)は、直葬と火葬式を別のプランとして用意していて、1日葬や家族葬とも並べて比べられます。資料は、お葬式と分からない封筒で郵送してもらえます。火葬だけにするか小さな式にするか、まだ迷っている方に向いています。

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どちらも、火葬料金はプランに含まれず、追加の費用がかかる場合があると公式に書かれています。申し込む前に、何が含まれていないかを確かめておきましょう。

よくある相談:直葬・火葬式の喪主で迷うこと

この章の要点

知恵袋などでは「火葬式でも喪主のあいさつは要るのか」「火葬場へは霊柩車に乗るのか」「火葬式の喪主は大変なのか」という相談がよく見られます。

火葬式で、身内しかいない時もあいさつは要る?

よく知っている身内だけなので、何も話さなくていいか、という相談です。

決まりはないので、話さなくても失礼にはなりません。ただ、来てくれた人へのお礼をひと言伝えると、喪主自身の気持ちの区切りにもなります。

「今日はありがとう。おかげで、ちゃんと見送ることができました」と、骨上げのあとに伝えるだけで十分ですよ。

火葬場へ行く時、喪主は霊柩車に乗る?

この相談は、とても多く読まれています。全互協は、火葬場へは霊柩車を先頭に、僧侶と喪主が乗った車、遺族の車の順で向かい、霊柩車に喪主が位牌を持って乗ることもある、と説明しています。

つまり、どちらもありえます。直葬では人数が少ないので、葬儀社が車の割り振りを提案してくれることが多いです。打ち合わせで「喪主はどの車に乗りますか」と聞いておきましょう。

火葬式の喪主は、あまり大変じゃない?

通夜や告別式がない分、弔問客への応対やあいさつの回数はぐっと減ります。その意味では、一般葬よりは負担が少ないと言えます。

ただ、親族への説明や、お寺への相談は喪主に寄りやすいところです。当日よりも、決める前の話し合いに時間を使う、と考えておくと気持ちが楽になりますよ。

よくある質問

直葬の喪主は何をしますか?

葬儀社への依頼と打ち合わせ、火葬に立ち会う人への連絡、火葬炉の前でのお別れ、骨上げが中心です。手続きの多くは葬儀社が代わりに進めてくれます。

火葬のみの葬儀でも喪主は必要ですか?

法律で決まっているわけではありませんが、葬儀社や親族とのやりとりの窓口として、1人決めておくと進めやすくなります。葬祭費の申請でも、葬祭を行った人が誰かを確かめられることがあります。

直葬にすると、亡くなった日に火葬できますか?

墓地埋葬法で、火葬は死亡後24時間を過ぎてからと決まっています。そのため、少なくとも1晩は自宅や安置室で安置します。

直葬でもお坊さんを呼べますか?

火葬炉の前で読経をお願いできる場合があります。お付き合いのあるお寺がある時は、葬儀社とお寺の両方に早めに相談してみてください。

直葬のあとに、お別れの会をしてもいいですか?

してかまいません。故人と親しかった人を招いて、後日あらためてお別れの場を設ける家もあります。主催者と遺族の役割は お別れの会・社葬・国葬の喪主 で紹介しています。

まとめ

この記事の要点
  • 直葬・火葬式でも、葬儀社や親族とのやりとりの窓口として喪主を1人決めておく
  • 火葬は死亡後24時間を過ぎてからなので、まず安置の場所を決める
  • 喪主の当日の役目は、お別れ、骨上げ、遺骨の持ち帰りが中心
  • 選ぶ前に、お寺・親族・自分たちの気持ちの3つを確かめておく
  • 火葬式のプランは、安置と面会の形で比べると選びやすい
喪主ドットコム

喪主ドットコム 編集部

喪主の意味や決め方、葬儀の流れと当日の役割、挨拶やお礼、費用と公的な給付、法事の施主の準備までを、急に喪主を務めることになった方にも分かるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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