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葬儀が終わってほっとしたのもつかの間、『お礼は誰に、いつ、どうすればいいの?』と頭を抱えている方も多いはずです。
結論から言うと、喪主のお礼は「僧侶」「世話役など手伝ってくれた人」「参列者と近所の人」の3つに分けて考えると迷いません。それぞれ、言葉で伝えるか、品で返すか、包んで渡すかが違うだけなんです。
この記事では、喪主が渡すお礼と、参列者や親族から喪主へのお礼の両方を、誰に・いつ・何での一覧表で紹介します。
喪主のお礼は「誰に・いつ・何で」で考えると迷いません
お礼の相手ごとに、渡す時期と形がだいたい決まっています。僧侶には包んで渡し、世話役には言葉と席で労い、参列者には会葬礼状や香典返しで返す。この3つの型を押さえれば、抜けはほとんどなくなります。
喪主のお礼は種類が多くて、どこから手をつければいいか迷いますよね。そこで、相手ごとの「いつ」と「何で」を一覧にしました。

| 誰に | いつ | 何で(言葉・品・包み) |
|---|---|---|
| 僧侶(お寺) | 御車代・御膳料はその都度、お布施は葬儀後なるべく早く | 包み(御布施・御車代・御膳料) |
| 世話役・受付など手伝ってくれた人 | 精進落としの席、引き継ぎの時 | 言葉(挨拶で名前を挙げて)と食事の席 |
| 一般の参列者 | 葬儀当日、または四十九日の忌明け後 | 会葬礼状、香典返し(品) |
| 近所の人・特にお世話になった人 | 遅くとも初七日まで | 言葉(喪主が出向いて挨拶) |
| 弔電・供花をくれた人 | 葬儀のあと、落ち着いてから | 言葉(電話やはがきでのお礼) |
時間の順に並べると、やることが見える
一覧を見ても、『結局、今日は何をすればいいの?』と思いますよね。時間の順に並べ直すと、次のようになります。
| 時期 | 喪主がするお礼 |
|---|---|
| 通夜・葬儀の当日 | 僧侶に御車代・御膳料を渡す、会葬礼状と即日返しを渡す |
| 葬儀の日の精進落とし | 世話役や手伝ってくれた人へ挨拶でお礼を伝える |
| 葬儀の翌日から初七日まで | お寺へお布施を持ってお礼に出向く、近所へ挨拶回りをする |
| 落ち着いてから | 弔電や供花をくれた人へ電話やはがきでお礼 |
| 四十九日の忌明けのあと | 即日返しでない人へ香典返しを贈る |
全部を一度にやる必要はありません。今日やることだけに印をつけて、一つずつ片づけていけば大丈夫です。
お礼の受け手から見た一覧
お礼は、喪主が渡すだけのものではありません。参列者や親族が、喪主にお礼や労いを伝える場面もあります。
| 立場 | 喪主から受け取るもの | 喪主へ返すとよいこと |
|---|---|---|
| 参列者 | 会葬礼状、香典返し | 香典返しへの礼状は出さないのがしきたり |
| 世話役 | 挨拶でのお礼、食事の席 | 「お疲れさまでした」と労いの言葉 |
| 親族 | 精進落とし、納骨の案内 | 喪主を務めたことへの感謝の言葉 |
全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、香典返しを受けた側は礼状を出さないのがしきたりだと説明しています。受け取ったら、それで気持ちは届いていると考えて大丈夫です。
喪主の役割の全体は 喪主とは?意味と葬儀での役割 で紹介しています。
僧侶へのお礼:お布施・御車代・御膳料の渡し方
僧侶へのお礼は、お布施、御車代(交通費のお礼)、御膳料(食事の代わりのお礼)の3つです。全互協は、お布施は通夜や葬儀などへの出仕をまとめて一括で渡し、御車代と御膳料は別に包むとしています。
『お布施って、いつ、どうやって渡すの?』と戸惑う方も多いはずです。全互協によると、お布施は本来、葬儀のあとに遺族がお寺に出向いて渡すものとされています。
一方、御車代や御膳料は、その都度渡すのが一般的です。僧侶が通夜振る舞いや精進落としの席を辞退した時に、御膳料を包みます。
| 包み | 渡すタイミング | 表書き |
|---|---|---|
| お布施 | 葬儀後、お寺へお礼に出向いた時 | 御布施 |
| 御車代 | 僧侶が来てくれた日の帰り際 | 御車代 |
| 御膳料 | 僧侶が食事の席を辞退した時 | 御膳料 |
包み方と表書きで気をつけること
全互協は、お布施の表書きは「御布施」とし、「読経料」や「戒名料」とは書かないとしています。全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)は、白い封筒に入れて「御布施」と表書きして渡すと紹介しています。
全互協によると、御車代や御膳料は奉書紙や半紙に包むか、白い封筒に入れます。僧侶側に不幸があったわけではないので、水引は付けないとしています。
- お布施を白い封筒に入れ、「御布施」と書く
- 御車代と御膳料は、お布施とは別の封筒に分ける
- 僧侶が食事の席に出るかを前もって確かめる
- 葬儀後、お寺へお礼に出向く日を決める
戒名へのお礼は分けて包む?
『戒名をつけてもらったお礼は、別に包むの?』と迷う方もいますよね。全葬連は、お経と戒名のお布施は別々に渡す場合も、一緒に含めて渡す場合もあると説明しています。
全互協は、表書きはあくまで「御布施」とし、「戒名料」とは書かないとしています。分けるかどうかはお寺との付き合い方でも違うので、迷ったら住職に率直に聞いてみてください。
お寺へお礼に出向く時のひと言
全互協は、葬儀がすんだらあまり日を置かずに、直接お寺(神社・教会)を訪ねてお礼をするよう勧めています。神式やキリスト教式の葬儀でも、お世話になった神社や教会へ同じように出向きます。
訪ねる時は、事前に電話で都合を聞いておくと丁寧です。お礼の言葉は、例えばこんな形で十分です。
先日は、父の葬儀で大変お世話になりました。おかげさまで、無事に見送ることができました。
心ばかりではございますが、どうぞお納めください。今後の法要でも、どうぞよろしくお願いいたします。
金額は聞いてもいいんです
『いくら包めばいいのか、聞くのは失礼?』と悩みますよね。全葬連は、率直に住職に尋ねても失礼にはあたらないとしています。
全互協も、金額が分からない時は葬儀社に聞けば地域の相場を教えてもらえる、宗教者に直接相談してもよい、と説明しています。一人で抱え込まずに聞いてみてください。
全互協によると、僧侶へのお布施などの謝礼も葬儀費用として、相続税の計算で差し引ける対象になります。領収書がもらえない場合も、渡した日と内容をメモして、ほかの葬儀の領収書と一緒に保管しておきましょう。
お布施の額や渡し方、僧侶の手配まで葬儀社に相談できると、喪主の負担はぐっと軽くなります。お付き合いのあるお寺がない時も、まずは葬儀社に聞いてみると安心です。
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世話役・手伝ってくれた人へのお礼
世話役や受付、会計を手伝ってくれた人へのお礼は、精進落としの挨拶で名前を挙げて感謝を伝えるのが基本です。全互協は、精進落としを、僧侶や世話役など葬儀でお世話になった人の労をねぎらう席だと説明しています。
精進落としでは、手伝ってくれた人に上座に座ってもらい、遺族は末席でもてなします。お礼の席なので、喪主は席を回って一人ひとりに声をかけましょう。
例えばこんな言い方です。
「受付をずっと任せてしまって、本当に助かりました。ありがとうございました」
全互協が紹介する精進落としの挨拶の例でも、特にお世話になった人の名前を挙げてお礼を述べています。挨拶の文例は 喪主の挨拶の例文 で紹介しています。
引き継ぎの時にもひと言を
全互協は、世話役に任せた事務は、精進落としが終わったら早めに別室で引き継ぐよう勧めています。香典や芳名帳、領収書を受け取る時は、お礼を伝えるいい機会です。
- 精進落としのあと、別室に移る
- 香典と香典帳、供物帳、芳名帳を受け取る
- 弔辞や弔電を受け取る
- 出納帳と領収書、残ったお金をその場で確かめる
- 立て替えてもらったお金があれば返し、お礼を伝える
『身内なのに、改めてお礼をするのはよそよそしい?』と迷う方もいますよね。身内でも、手伝ってもらったことへの感謝は言葉にしたほうが伝わります。後日、品を贈るかどうかは、地域や家の考え方で決めてかまいません。
後日、改めてお礼を伝えるなら
特にお世話になった世話役代表などには、葬儀が落ち着いてから改めて連絡するのも丁寧です。電話で「先日は本当に助かりました」と伝えるだけでも、相手はうれしいものです。
四十九日の法要に招く時に、改めてお礼を伝える方法もあります。会う機会に合わせれば、無理なく気持ちを伝えられますよ。
立て替えてもらったお金の精算を後回しにして、そのままになってしまうことがあります。お金に関わるものは、引き継ぎの場で確かめておきましょう。
葬儀社の担当者には
葬儀社の担当者には、葬儀が終わった時に「おかげさまで無事に終えられました」と言葉でお礼を伝えれば十分です。全互協は、葬儀の前に確かめておくことの一つに心付けの準備を挙げていますが、用意するかどうかは地域や葬儀社によって違います。
迷った時は、担当者に「心付けはどうされていますか」と率直に聞いてみてください。
参列者と近所の人へのお礼
一般の参列者へのお礼は、会葬礼状と香典返しで行うのが基本です。近所の人や特にお世話になった人には、遅くとも初七日までに喪主か遺族が出向いて挨拶をします。
全互協は、一般の参列者には会葬礼状で挨拶とお礼に代えているので、改めて出向く必要はないとしています。一人ひとりにお礼を伝えなきゃ、と気負わなくて大丈夫です。
香典返しは当日か、忌明けのあとに
全互協によると、香典返しは葬儀当日に渡す即日返し(その場返し)か、四十九日の忌明けのあとに挨拶状を添えて贈るのが一般的です。今は即日返しが増えています。
忌明けのあとに贈る場合は、掛け紙の下のほうに喪主の名前を書きます。香典返しの時期や考え方は 喪主と香典返し でくわしく紹介しています。
近所への挨拶回りは初七日までに
全互協は、遅くとも初七日までに、喪主か遺族が近所に挨拶回りに出るとしています。全葬連も、葬儀でお世話になった人には初七日までにお礼の挨拶に出向き、喪主自らが行くのが礼儀とされると説明しています。
特に自宅で葬儀をした場合は、人や車の出入りで近所に迷惑をかけることもあります。おわびとともに、無事に葬儀を終えたことを報告しましょう。
先日は、母の葬儀で大変お世話になりました。おかげさまで、無事に済ませることができました。
人の出入りが多く、ご迷惑をおかけしました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
服装は、準喪服か地味な平服で大丈夫です。長居はせず、玄関先で短く済ませましょう。
手土産を持っていくかどうかは、地域や家の考え方で違います。迷ったら、親族の年長者に「この辺りではどうしているか」を聞いてみると安心です。
香典返しをしない時のお礼
全互協は、香典の中包みに「香典返し不要」と書き添えてあれば、香典返しはしないとしています。一家の生計を支えていた人が亡くなった場合なども、香典返しをしなくてもよいと説明しています。
故人の遺志で香典を寄付する場合は、忌明けのあとに寄付先を書いた礼状を送ってお知らせします。品を返さない時も、お礼の言葉は手紙で伝えるのが丁寧です。
弔電や供花をくれた人へ
参列できずに弔電や供花を送ってくれた人には、落ち着いてから電話やはがきでお礼を伝えます。会葬礼状を送る形でもかまいません。
喪主へのお礼:参列者や親族が伝える時
参列者や親族から喪主へのお礼には、決まった作法はありません。言葉で労う、香典や供花の形で気持ちを表す、が基本です。喪主を務めてくれた兄弟や親族には、葬儀が落ち着いてから改めて感謝を伝えましょう。
「喪主へのお礼」という言葉には、2つの意味がありますよね。参列者が喪主に気持ちを伝えることと、家族の中で喪主を引き受けてくれた人に感謝することです。
参列者として喪主に伝える時

参列者が喪主にお礼を言う場面は、主に帰り際です。忙しい喪主を長く引き止めないよう、ひと言で十分です。
- 「本日はお招きいただき、ありがとうございました。どうかお体を大切になさってください」
- 「〇〇さんとの最後のお別れができて、よかったです」
お悔やみの言葉の選び方は 喪主へのお悔やみの言葉 で紹介しています。
喪主を務めてくれた兄弟や親族へ
『兄が喪主を引き受けてくれた。弟の自分はお礼をする立場?』という相談もよく見かけます。
喪主を務めることは、打ち合わせや挨拶、お礼の手配まで負担が大きい役目です。決まった形はないので、「本当にありがとう、助かった」と言葉で伝えるだけでも、十分に気持ちは届きます。
| 伝え方 | 向いている場面 |
|---|---|
| 言葉で直接伝える | 精進落としのあと、葬儀が終わった日 |
| 費用や手続きを分担する | 葬儀費用や役所の手続きが残っている時 |
| 法要の準備を手伝う | 四十九日や一周忌の準備が始まった時 |
葬儀費用を誰が負担するかは、法律で喪主と決まっているわけではありません。家族で話し合って分担を決めてかまわないので、お礼の気持ちとして手続きや準備を分け持つのもいい方法です。
喪主として労いの言葉を受けた時は
逆に、喪主が参列者や親族から「お疲れさま」と声をかけられることもありますよね。『何と返せばいいの?』と迷ったら、短くお礼を返すだけで大丈夫です。
- 「ありがとうございます。皆さんのおかげで、無事に送ることができました」
- 「来ていただけて、父も喜んでいると思います」
疲れている時は、無理に会話を続けなくてもかまいません。目を見て頭を下げるだけでも、気持ちは伝わります。
喪主のお花(供花)の考え方
喪主や遺族が、祭壇に飾る供花(くげ)を出すこともあります。親族が喪主に代わって供花を出し、気持ちを表すこともあります。
札に書く名前の並べ方や、誰の名前で出すかの細かな決まりは、地域や式場で違います。迷ったら、葬儀社に聞いてから注文しましょう。
喪主のお礼でよくある相談
知恵袋などで閲覧数の多い、お礼をめぐる相談を3つ選んで答えます。どれも「受け取る側も、短い言葉で返せば十分」という話です。
喪主からお礼のメールが来たら、どう返す?
『通夜に参列したら、喪主からお礼のメールが届いた。どう返事すればいい?』という相談は、とても閲覧数の多い質問です。
返事は短くて大丈夫です。喪主は疲れているので、返信を求めない書き方にすると気づかいが伝わります。
ご丁寧にご連絡をいただき、ありがとうございます。
大変な中、本当にお疲れさまでした。どうぞご無理なさらず、ゆっくり休まれてください。返信は不要です。
香典を託したあと、喪主からお礼を言われたら
『参列できず、香典を友人に託した。喪主からお礼を言われたら何と返す?』という声もあります。
「とんでもないです。伺えず申し訳ありませんでした」と、参列できなかったおわびをひと言添えれば十分です。重ね言葉は避け、短く返しましょう。
弔電のお礼は、喪主からも出すべき?
『喪主ではない自分が弔電のお礼の電話をした。喪主からもはがきを出したほうがいい?』という相談もあります。
家族の誰かがすでにお礼を伝えていれば、気持ちは届いています。相手との関係が深い場合や、喪主の名前で改めて伝えたい時は、はがきを出してもかまいません。家族で話して決めてみてください。
法要の時のお礼はどうする?
四十九日や一周忌などの法要でも、お礼の考え方は葬儀と同じです。全互協によると、法要では参列者に返礼品を渡し、僧侶にお布施を渡します。
会場がお寺以外の時は御車代を、僧侶が会食を辞退した時は御膳料を別に包みます。葬儀の時と同じ準備で大丈夫です。
法要の時のお礼や施主の準備は 法事の喪主(施主)の役割 で紹介しています。
よくある質問
お布施はいつ渡すのが正しいですか?
全互協は、葬儀のあとに遺族がお寺に出向いて渡すのが本来の形だとしています。渡す日は地域やお寺との付き合い方でも変わるので、迷ったら葬儀社かお寺に確かめてみてください。
一般の参列者一人ひとりにお礼の挨拶は必要ですか?
必要ありません。全互協は、一般の参列者には会葬礼状で挨拶とお礼に代えているので、改めて出向く必要はないとしています。
香典返しをもらったら、お礼状は出しますか?
全互協は、香典返しを受けた側は礼状を出さないのがしきたりだとしています。親しい間柄なら、会った時にひと言お礼を伝える程度で十分です。
お礼の挨拶回りはいつまでに行けばいいですか?
全互協は、遅くとも初七日までに近所などへ挨拶回りに出るとしています。服装は準喪服か地味な平服で、玄関先で短く済ませれば大丈夫です。
喪主へのお礼として何か渡すべきですか?
決まった形はありません。言葉で労うのが基本で、葬儀費用や手続きの分担で気持ちを表す家族もいます。
まとめ
- 喪主のお礼は、僧侶・手伝ってくれた人・参列者と近所の3つに分けて考える
- 僧侶にはお布施を一括で、御車代と御膳料は別に包む
- 世話役には精進落としの挨拶と引き継ぎの場で感謝を伝える
- 近所へは遅くとも初七日までに喪主が出向いて挨拶する
- 喪主へのお礼に決まった形はなく、言葉と分担で気持ちを表す





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