はじめての喪主|若い喪主が最初の1日でやることと頼り先

はじめての喪主が最初の1日でやることを紹介する記事のアイキャッチ

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身内を亡くしたばかりで、急に喪主を任されることになった。何から手をつければいいのか分からず、不安でいっぱいですよね。

結論から言うと、はじめての喪主が最初の1日で決めることは「葬儀社に連絡する」と「すぐ来てほしい人に知らせる」の2つだけです。それ以外は、葬儀社や家族に相談しながら順番に進めて大丈夫なんです。

この記事では、やることを「今日中・明日まで・葬儀後でいい」の3段階に分けて、頼っていい相手と一緒に紹介します。

目次

はじめての喪主がまず決めることは2つだけです

先に結論

亡くなった直後にやることは、葬儀社への連絡と、すぐ来てほしい家族・親族への連絡の2つです。葬儀の日程や内容は、そのあと葬儀社と一緒に決めていけます。

『喪主って、全部ひとりで決めないといけないの?』と思っている方も多いはずです。実は、喪主の第一の役目は、弔問に来た人を迎えることなんです。

全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、喪主を「葬儀の最高責任者であり、弔問を受ける中心になる人」と説明しています。そのうえで、喪主はなるべく故人のそばを離れたくないので、実際の運営は親類や友人などに世話役を頼む場合もあるとしています。

世話役(せわやく)とは、受付や会計、案内などの実務を喪主の代わりに受け持ってくれる人のことです。つまり、喪主が全部を自分の手で動かす必要はないんです。

喪主が自分で決めること人に任せてよいこと
どの葬儀社に頼むか受付・会計・案内などの実務
葬儀の形式と、どこまで呼ぶか親族への細かい連絡の取りまとめ
日程と予算の大まかな方向会場の設営や、当日の進行
挨拶をするかどうか、その長さ料理や返礼品の数の調整

喪主の役割の全体像は、喪主の役割とやること一覧 でくわしく紹介しています。

若い喪主でも務められます

親を亡くした20代や30代の方が、はじめて喪主を務めることもあります。『こんなに若くて、親戚の前で務まるのかな』と不安になりますよね。

喪主に年齢の決まりはありません。喪主は法律で決まった役職ではなく、家族の事情と慣習で決めていいものです。

全互協は、喪主は故人と最も縁の深い人がなるのが原則で、普通は配偶者、配偶者がいなければ子がなると説明しています。なお、未成年の人が喪主になる時は後見人を立てるとしています。

「今日中・明日まで・葬儀後でいい」の3段階で考えます

この章の要点

やることを時期で3つに分けると、今すぐ動くべきことは意外と少ないと分かります。今日中のことだけ終われば、あとは葬儀社の案内に沿って進められます。

はじめての喪主がつらいのは、やることが一度に押し寄せてくるように見えることですよね。そこで、急ぐ順に3段階で並べてみました。

はじめての喪主がやることを、今日中・明日まで・葬儀後でいいの3段階に分けた行動リストの図解
段階やること一緒に動く相手
今日中葬儀社に連絡して、故人を安置する場所へ運んでもらう葬儀社
今日中死亡診断書を受け取る医師・病院
今日中すぐ来てほしい家族・親族に電話する家族
今日中お付き合いのあるお寺があれば連絡する菩提寺
明日まで葬儀の形式・日程・場所・予算を打ち合わせる葬儀社・家族
明日まで世話役や受付を頼む人を決める親族・友人
明日まで故人の勤務先や友人などに日程を知らせる家族・親族
葬儀後でいいお世話になった人へのお礼の挨拶家族
葬儀後でいい請求書と見積書の照らし合わせ葬儀社
葬儀後でいい葬祭費や埋葬料の申請など役所・健康保険の窓口

全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)は、亡くなったあとにやることの順番を挙げています。

最初は葬儀社への連絡と死亡診断書の受け取り、次に近親者とお寺への連絡です。そのあと日時や予算を決め、喪主の決定と世話役の依頼へと進みます。

表の「今日中」は、ほぼこの最初の部分にあたります。

今日中にやることのチェックリスト

今日中に済ませたいこと
  • 葬儀社に電話して、故人を運んでもらう
  • 医師から死亡診断書を受け取る
  • すぐ来てほしい家族・親族に電話で知らせる
  • お付き合いのあるお寺があれば連絡する
  • 喪主を誰にするか、家族で確かめる

『香典返しや挨拶状も今日決めないと…』と焦る方もいますが、それは明日以降で間に合います。今日は、上のチェックリストだけで十分です。

明日までに決めることは、打ち合わせの順番どおりに

明日までのことは、葬儀社との打ち合わせの中で順番に決まっていきます。全互協は、葬儀の方針を決める順番として、次のような流れを挙げています。

打ち合わせで決めていく順番
  1. どの宗教・宗派で行うかを確かめる
  2. 通夜と葬儀の規模、日取り、場所を決める
  3. 喪主と世話役の代表を決める
  4. 祭壇など葬儀の内容を決める
  5. 世話役に係を頼む
  6. 見積書をもらって、費用の見通しを立てる

宗派が分からない時は、親族の年長者や菩提寺に聞けば教えてもらえます。『うちが何宗か知らない…』という若い喪主の方も珍しくないので、遠慮なく聞いてみてください。

規模を決める時は、「どこまでの人を呼ぶか」を家族で話しておくと、打ち合わせがスムーズに進みます。家族だけで送りたい場合は、その希望を最初に葬儀社に伝えておきましょう。

葬儀後でいいことは、メモに残すだけで大丈夫

葬儀が終わってからやることも、今のうちに頭の片すみに置いておくと安心ですよね。ただ、今は細かく調べなくてかまいません。

全葬連は、葬儀でお世話になった方には初七日までにお礼の挨拶に出向き、喪主自らが行くのが礼儀とされていると説明しています。葬儀社の請求書は葬儀後数日で届くことが多いので、見積書と照らし合わせて確かめます。

葬祭費(国民健康保険の給付)や埋葬料(会社の健康保険の給付)は、亡くなった方が加入していた保険の窓口に申請します。期限はいずれも2年なので、葬儀が終わって落ち着いてからで間に合います。

くわしくは 喪主が受け取れる葬祭費・埋葬料 で紹介しています。

最初の1日の流れ:亡くなってから打ち合わせまで

この章の要点

亡くなってから最初の打ち合わせまでは、葬儀社が手順を案内してくれます。喪主は、案内に沿って一つずつ決めていけば大丈夫です。

はじめての方は、何がどの順番で起きるのか想像がつかないですよね。最初の1日の流れを、ひとつの例として並べてみます。

亡くなってから打ち合わせまでの流れ
  1. 医師から死亡の確認を受け、死亡診断書を受け取る
  2. 葬儀社に連絡し、病院から安置場所へ運んでもらう
  3. 家族・親族とお寺に連絡する
  4. 安置した場所で、枕飾りを整えてもらう
  5. 葬儀社と打ち合わせて、形式・日程・場所・予算を決める
  6. 喪主と世話役を確かめ、関係者に日程を知らせる

全葬連によると、病院で亡くなった場合は寝台自動車で搬送します。枕飾りとは、故人の枕元に整える小さな飾り台のことで、葬儀社が用意してくれることがほとんどです。

法律で決まっている期限は2つだけ

『役所の手続きもすぐやらないといけない?』と心配になるかもしれません。最初の数日で法律が決めている期限は、次の2つだけです。

決まり内容喪主の動き
死亡届(戸籍法)死亡を知った日から7日以内に届け出る葬儀社が提出を代わりに行うことが多い
火葬の時期(墓地埋葬法)死亡後24時間を経過した後でなければ火葬できない日程は葬儀社が火葬場と調整する

死亡届を出す人は、法律では同居の親族などと決まっていて、喪主と決まっているわけではありません。火葬には市町村長の許可(火葬許可証)が必要ですが、これも死亡届と一緒に手配されることが多いです。

日程を決める時に考えること

全互協は、葬儀の日取りはお寺や火葬場の都合、遠方の親族が着くまでの時間などを考えて決めると説明しています。友引は避けることが多いとされています。

例えば、打ち合わせではこんなやり取りになります。

「遠方の叔母が明日の夜に着くのですが、通夜はそれ以降にできますか?」
「火葬場の空きを確認して、明後日の通夜でご提案しますね」

分からないことは、その場で聞いてかまいません。葬儀全体の順番は 喪主から見た葬儀の流れ で紹介しています。

喪主を初めて務める時の、通夜から火葬までの目安

最初の1日を越えると、通夜、葬儀・告別式、火葬と続きます。喪主を初めて務める方のために、それぞれの場面で喪主が受け持つことを並べておきますね。

場面喪主が受け持つこと覚えておくと楽なこと
通夜弔問を受け、最後に挨拶をする通夜振る舞い(通夜のあとの食事の席)は喪主の挨拶で締めくくる
葬儀・告別式焼香を最初に行う焼香は喪主、遺族、親族、一般の参列者の順
出棺位牌を持って棺に続き、お礼の挨拶をする遺影は次の遺族が持つ
火葬・骨上げ最後にのど仏を拾い、遺骨を両手で持って帰る箸の渡し方は係の人が案内してくれる
精進落とし末席でお礼を述べる献杯の音頭は僧侶にお願いする

全互協や全葬連が説明している流れを、喪主の動きだけに絞るとこの表のようになります。『こんなに覚えられない』と思った方も、当日は葬儀社の担当者が一つずつ声をかけてくれるので大丈夫です。

喪主という立場の意味や、施主との違いから知りたい時は、喪主とは?意味と葬儀での役割 を読んでみてください。

頼っていい相手の一覧と、若い喪主の心構え

この章の要点

はじめての喪主は、頼れる相手を先に知っておくと気持ちが軽くなります。葬儀社、お寺、親族の年長者、世話役、役所の窓口と、相談先は意外と多いんです。

『人に頼るのは、喪主として頼りないと思われそう』と感じていませんか。ただ、葬儀は昔から周りの人の手を借りて行うもので、頼ること自体が普通のやり方なんです。

はじめての喪主が頼っていい相手と、相談できる内容を並べた一覧の図解
頼る相手相談できること声をかけるタイミング
葬儀社段取り全体、日程、費用、手続きの案内亡くなってすぐ
菩提寺(お付き合いのあるお寺)読経の日程、宗派のしきたり、戒名亡くなってすぐ
親族の年長者地域の習わし、呼ぶ範囲、親族への連絡打ち合わせの前
世話役・受付を頼む人受付、会計、案内、香典の管理日程が決まったら
故人の勤務先社内への連絡、手続きに要るもの日程が決まったら
役所・健康保険の窓口葬祭費や埋葬料の申請、各種の届出葬儀後に落ち着いてから

全互協は、世話役の係として、全体を見る世話役代表、香典や出納を受け持つ会計係、受付係などを挙げています。親族と、親族以外の人から1人ずつ選ぶとよい係もあるとしています。

若い喪主がつまずきやすいこと

若い喪主によくあるつまずき
  • 葬儀社の打ち合わせに一人で出て、決めきれずに困る
  • 親族の年長者に相談せず、あとで地域の習わしと食い違う
  • 挨拶を長く立派に話そうとして、準備に追われる
  • 見積書をもらわずに話を進めてしまう

全葬連が内閣府の消費者委員会に出した資料では、打ち合わせや見積りの交渉は、責任の持てる家族2人以上で行うよう勧めています。兄弟や親、親族の誰かに同席してもらうだけで、聞き漏らしがぐっと減りますよ。

喪主として一息つく時間をイメージした、白い花と数珠のある和室の写真

喪主の挨拶は短くて大丈夫

『人前で話すのが苦手で、挨拶が心配』という若い喪主の方も多いですよね。全葬連は、遺族代表の挨拶は簡単なもので十分で、手短にするよう説明しています。

参列した人も、遺族のつらさは分かっています。例文を見ながら、自分の言葉で短くまとめれば十分です。

挨拶の例文は 喪主の挨拶の例文 で紹介しています。

葬儀社への電話と、最初の打ち合わせで聞くこと

この章の要点

葬儀社が決まっていない時も、まず電話して状況を伝えれば、次にやることを案内してもらえます。打ち合わせでは、見積書を書面でもらうことを忘れないようにしましょう。

『どこの葬儀社に電話すればいいか分からない』という方も多いはずです。全葬連は、葬儀社が決まっていれば速やかに連絡し、決まっていない場合は病院の紹介やインターネットで探す方法もあると説明しています。

全葬連は、信頼できる葬儀社として、遺族の意思を確かめながら費用やしきたりをきちんと説明し、書面で見積もりなどの明細を出してくれる業者を挙げています。電話の段階でも、説明の分かりやすさはある程度つかめます。

電話で伝えることと、打ち合わせで聞くこと

最初の電話で伝えること
  • 亡くなった場所と、今いる場所
  • 故人を運んでほしい先(自宅か、安置できる施設か)
  • 喪主になる人の名前と連絡先
  • お付き合いのあるお寺があるかどうか

例えば、最初の電話はこんな形で十分です。

「父が先ほど病院で亡くなりました。安置をお願いしたいのですが、これからどうすればいいでしょうか」

打ち合わせでは、見積書に書かれていない別料金や、人数によって変わる費用がないかを確かめておくと安心です。葬儀社の比べ方は 喪主が葬儀社を選ぶ時のポイント で紹介しています。

段取りを一つずつ案内してくれる葬儀社に早めに相談できると、はじめての喪主でも慌てずにすみます。資料を取り寄せて、費用や任せられる範囲を比べておくのも一つの方法です。

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事前に準備できる時間がある場合

まだ亡くなってはいないけれど、いずれ喪主になりそうで不安、という方もいますよね。時間があるうちに葬儀社へ事前に相談しておくと、いざという時に電話一本で動き出せます。

事前相談で決めておけることは、喪主になる前にできる準備 で紹介しています。

はじめての喪主によくある相談

この章の要点

よくある相談は「喪主の妻は何をすればいいか」「準備の期間はあったか」「若くても務まるか」の3つです。どれも、一人で抱えずに周りと分け合う考え方で答えられます。

Yahoo!知恵袋でも、はじめて喪主を務める人や、その家族からの相談が多く見られます。閲覧数の多いものから3つ選んで、考え方を紹介します。

相談1:はじめて喪主の妻を務めるけれど、何をすればいい?

夫が喪主になり、妻としてどう動けばいいか分からない、という相談です。

喪主の家族は、喪主が弔問を受けることに集中できるよう、周りを支える役回りになることが多いです。例えば、親族の案内や控室の気配り、世話役との連絡などです。

「受付のことで分からないことがあれば、私に聞いてください」

こんなふうに声をかけておくと、喪主に質問が集中せずにすみます。喪主の家族の立場は 喪主の家族の立場 でも紹介しています。

相談2:はじめての喪主、準備の期間はあった?

喪主を務めた人に、準備する時間はあったのかを聞く相談です。

亡くなってから通夜までは、多くの場合あっという間です。だからこそ、最初の1日は「今日中」のことだけに絞り、あとは打ち合わせの中で決めていく形が現実的です。

時間に余裕がある段階なら、事前相談や資料請求で葬儀社の情報を集めておくと、当日の迷いがぐっと減ります。

準備の時間がなかった方も、心配しすぎなくて大丈夫です。通夜までの間に、次の3つだけ家族で決めておけば、当日はかなり落ち着いて動けます。

通夜までに家族で決めておきたい3つ
  • 受付と会計を誰に頼むか
  • 通夜と告別式の挨拶を誰がするか
  • 精進落としまで行うか、どこまでの人を誘うか

相談3:はじめての素人でも喪主は務まる?

葬儀の経験がないのに喪主が務まるのか、という相談です。

結論から言うと、務まります。喪主は手順を知っている人ではなく、遺族を代表して弔問を受ける人です。

手順は葬儀社が、実務は世話役が、しきたりはお寺や親族の年長者が支えてくれます。喪主は「決めること」と「お礼を伝えること」に集中すれば大丈夫です。

よくある質問

はじめての喪主は、亡くなった当日に何をすればいいですか?

葬儀社への連絡と、すぐ来てほしい家族・親族への連絡が最優先です。死亡診断書を受け取り、お付き合いのあるお寺があれば連絡しておきます。

若い喪主でも問題ありませんか?

喪主に年齢の決まりはありません。慣習と家族の事情で決めてよく、未成年の人が喪主になる時は後見人を立てると全互協は説明しています。

死亡届は喪主が出さないといけませんか?

戸籍法では、届け出る人は同居の親族などと決まっていて、喪主とは限りません。実際は葬儀社が提出を代わりに行うことが多いので、打ち合わせで確かめてみてください。

葬儀社の打ち合わせには誰と出ればいいですか?

全葬連の資料は、打ち合わせや見積りの交渉は責任の持てる家族2人以上で行うよう勧めています。兄弟や親族に同席してもらうと安心です。

喪主の挨拶はしなければいけませんか?

喪主かその代理の親族が挨拶をするのが一般的です。全葬連は、簡単なもので十分だとしているので、短くまとめれば大丈夫です。

まとめ

この記事の要点
  • はじめての喪主が最初に決めるのは、葬儀社への連絡と家族への連絡の2つ
  • やることは「今日中・明日まで・葬儀後でいい」の3段階に分けて考える
  • 法律の期限は、死亡届の7日以内と、死亡後24時間を経過してからの火葬
  • 葬儀社・お寺・親族の年長者・世話役・役所の窓口を頼っていい
  • 若い喪主も、打ち合わせは家族2人以上で臨み、挨拶は短くて大丈夫
喪主ドットコム

喪主ドットコム 編集部

喪主の意味や決め方、葬儀の流れと当日の役割、挨拶やお礼、費用と公的な給付、法事の施主の準備までを、急に喪主を務めることになった方にも分かるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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