新盆(初盆)の喪主|迎え方・準備・お返しの考え方

新盆(初盆)の喪主の迎え方と準備を解説する記事のアイキャッチ

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葬儀や四十九日がようやく終わったと思ったら、『今年のお盆は新盆になるの?喪主の自分は何をすればいい?』と気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、新盆の喪主がまず決めることは「今年が新盆かどうか」「法要を営むか、誰を招くか」の2つだけです。

この記事では、四十九日との前後関係の確かめ方から、提灯・法要・お返しの準備を時期順に並べてご紹介します。

目次

新盆(初盆)とは?喪主が迎える初めてのお盆

先に結論

新盆は、故人が亡くなって初めて迎えるお盆のことです。親類や知人を招いて供養を営む家が多く、その中心になるのが喪主(法事では施主と呼ぶことも)です。

全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、故人が亡くなって初めてのお盆を「新盆」とし、親類や知人を招いて供養を営むと説明しています。

読み方は「にいぼん」「あらぼん」などがあり、「初盆(はつぼん)」と呼ぶ地域もあります。呼び方が違っても、指しているものは同じなんです。

『葬儀の喪主だったから、新盆も自分がやるの?』と思う方もいますよね。葬儀の喪主がそのまま務めることが多いですが、家族の事情で別の人が施主になってもかまいません。

呼び方読み方の例意味
新盆にいぼん・あらぼん故人が亡くなって初めて迎えるお盆
初盆はつぼん新盆と同じ。地域によってこちらの呼び方を使う
施主せしゅ法事やお盆の法要を主催する人

新盆の喪主が最初に決める2つ

やることがたくさんあるように見えますが、最初に決めるのは2つだけです。ここが決まれば、あとの準備は順番に進められます。

最初に家族で決めること
  • 今年が新盆かどうか(お寺に確かめる)
  • 法要を営むか、営むなら誰を招くか

例えば、家族にはこんなふうに切り出すと話が進みやすいですよ。

「お母さんの新盆、今年になるかお寺に聞いてみるね。法要をするなら、親戚にはどこまで声をかけようか」

喪主と施主の関係は 喪主とは?意味と葬儀での役割 でも紹介しています。

今年が新盆?四十九日との前後で確かめる

先に結論

四十九日(忌明け)のあとに初めて迎えるお盆が新盆とされるのが一般的です。四十九日より前にお盆が来た時の扱いは、宗派や地域で考え方が違うので菩提寺に確かめます。

ここがいちばん迷うところですよね。亡くなった時期によっては、『今年なのか、来年なのか』がはっきりしないことがあるんです。

浄土宗や天台宗は、四十九日の忌明けのあと初めて迎えるお盆を初盆・新盆と説明しています。お盆の時期は、全互協によると一般的には7月13日の盆入りから16日まで、地方によっては8月13日からの旧盆です。

亡くなった時期と四十九日の時期から、今年が新盆かどうかを確かめる流れの図解
四十九日とお盆の関係考え方の目安確かめ先
四十九日がお盆より前に明けているその年が新盆になることが多い菩提寺
四十九日がお盆の期間と重なる宗派や地域で扱いが違う菩提寺・親族の年長者
四十九日がお盆より後になる翌年を新盆とする考え方もある菩提寺
住んでいる地域のお盆が7月か8月か分からない地域の習わしで決まる親族の年長者・お寺

亡くなった時期別に見ると

例えば、春に亡くなって初夏に四十九日を終えた場合は、その年の夏が新盆になることが多いです。一方、お盆の直前に亡くなった場合は、四十九日がお盆のあとになるので、扱いを確かめる必要があります。

『もう準備を始めないと間に合わない?』と焦る方もいますよね。まずは日付を確かめるところからで大丈夫です。

『うちは今年でいいのかな』と迷ったら、お寺に「亡くなったのが○月で、四十九日は○月でした。新盆は今年でしょうか」と聞いてみてください。日付を伝えれば、すぐに答えてもらえることが多いですよ。

四十九日と新盆を一緒に営む家も

時期が近い時は、四十九日の法要と新盆の供養を併せて営む家もあります。併せられるかどうかも、お寺の考え方によるので相談してみましょう。

新盆の喪主がする準備を時期順に

先に結論

準備は「お寺への相談」から始めて、案内、飾り、返礼品の順に進めると慌てません。法要の案内は一か月ぐらい前が目安です。

新盆の準備は、何から手をつければいいか分かりにくいですよね。時期ごとにやることを並べてみました。

時期の目安喪主(施主)がすること
四十九日のころ今年が新盆かをお寺に確かめる
お盆の二か月ほど前法要を営むか、招く範囲、日時と場所を家族で話す
お盆の一か月ぐらい前お寺に読経をお願いし、案内を出す
お盆の半月ほど前提灯や飾り、返礼品、会食の手配を確かめる
盆入りの前日まで飾りつけをして、お布施と御車代・御膳料を用意する
お盆のあとお礼の連絡をし、飾りの片づけ方をお寺に確かめる

案内を一か月ぐらい前に出すのは、全互協が法要の案内の目安として紹介している時期です。お盆の時期はお寺も忙しくなるので、相談は早めが安心です。

新盆の喪主の準備
  1. 今年が新盆かをお寺に確かめる
  2. 法要の有無と招く範囲を家族で決める
  3. 一か月ぐらい前に案内を出す
  4. 提灯・飾り・返礼品を用意する
  5. 当日は挨拶とお布施の受け渡しをする

招く範囲はどう決める?

『葬儀に来てくれた人には全員声をかけるべき?』と迷う方もいますよね。新盆の法要に招く範囲に決まりはなく、親族と故人と親しかった方まで、という家もあれば、家族だけで迎える家もあります。

決める時は、葬儀や四十九日に来てくださった方の名簿を手元に置いて、家族と一緒に見ながら話すと決めやすいです。

よくある行き違い

家族だけで迎えると決めたのに、親族に伝えていないことです。「新盆はいつ?」と聞かれて慌てないよう、招かない親族にも「今年は家族だけで静かに迎えます」と一言伝えておきましょう。

法要の準備の基本は 法事の喪主は誰?施主の役割と法要の準備 にもまとめています。

提灯や飾りはどうする?地域と宗派で違うところ

先に結論

新盆には白い提灯(新盆提灯)を飾る地域や家庭があります。飾り方は地域や家で大きく違うので、菩提寺にたずねるのがいちばん早いです。

『提灯って、何をいくつ用意すればいいの?』と悩みますよね。実は、ここは決まった形がないところなんです。

浄土宗は、新盆の設え方は地域や家庭によって大きく異なるので、菩提寺にたずねるとよいと案内しています。白い提灯を飾る地域や家庭もあります。

飾りについてお寺や親族に聞いておくこと
  • 白い提灯を飾る習わしがあるか
  • 飾りはいつから出し、いつ片づけるか
  • お盆が終わったあとの提灯の扱い方
  • 浄土真宗など、宗派で飾りが違うところはあるか

親族の年長者に「うちの方では、新盆はどうしてた?」と聞くのもいい方法です。昔からの習わしを覚えている方がいると、準備がぐっと楽になります。

喪主が一人で抱えないために

新盆の準備は、喪主が全部ひとりでやる必要はありません。葬儀の疲れが残っている時期でもあるので、家族で分けてしまいましょう。

分けやすい役目頼む相手の例
お寺との日程の相談喪主(施主)
案内の連絡と出欠のまとめ連絡が得意な兄弟や子
提灯や飾りの用意と片づけ近くに住む家族
返礼品と会食の手配段取りが得意な家族

「案内の連絡だけお願いできる?出欠はグループに書いておいてくれると助かる」と、具体的に頼むと引き受けてもらいやすいですよ。

お返しの考え方:返礼品とお布施

先に結論

新盆の法要に来てくださった方には返礼品を用意し、僧侶にはお布施を渡すのが一般的です。金額や品物の地域の相場は、葬儀社や親族の年長者に聞いてみましょう。

全互協は、法要では参列者に返礼品を渡し、僧侶にお布施を渡すと説明しています。お布施は白い無地の封筒に入れ、表書きは「御布施」です。

お寺以外の場所に来ていただいた時は「御車代」、僧侶が会食を辞退された時は「御膳料」を別に包みます。

新盆の法要で喪主が用意する返礼品・お布施・御車代・御膳料を整理した図解
誰へ用意するもの確かめておくこと
法要に来てくださった方返礼品人数と、品物を持ち帰りやすいか
お供えを届けてくださった方お礼の品や連絡地域の習わしの有無
僧侶お布施表書きは「御布施」
僧侶(お寺以外に来ていただいた時)御車代お布施とは別に包む
僧侶(会食を辞退された時)御膳料お布施とは別に包む

『お供えをいただいた方には、何かお返しが要るの?』という疑問も多いです。この扱いは地域によって違うので、親族の年長者に聞いてから決めると安心です。

会食は設ける?設けない?

法要のあとに会食を設けるかどうかも、喪主(施主)が決めることのひとつです。設けない時は、返礼品と一緒にお弁当や菓子折りを持ち帰ってもらう家もあります。

『食事なしだと失礼かな』と心配な時は、案内の段階で「法要のみで失礼いたします」と書いておけば、参列する方も予定を立てやすくなります。

葬儀の香典返しとの違いは、喪主と香典返し も参考にしてみてください。

法要の相談先を決めておくと安心です

お付き合いのあるお寺がない家は、『そもそも誰にお経をお願いすればいいの?』と迷いますよね。お盆の時期は依頼が重なりやすいので、相談先を早めに決めておくと慌てずにすみます。

よりそうお葬式を運営する会社は、「よりそうお坊さん便」という名前で法要の読経手配を案内しています。菩提寺がなく、法要の相談先をまず知っておきたい方に向いています。

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よくある相談:新盆の喪主の挨拶・服装・休み

この章の要点

知恵袋などで多いのは「法要のあとの挨拶は何を話すか」「喪服でないとだめか」「仕事は何日休むものか」という相談です。

新盆の法要が終わったら、どう挨拶すればいい?

葬儀の挨拶ほどかしこまらなくて大丈夫です。集まってもらったお礼と、故人をしのぶ一言、会食があればその案内くらいで十分なんです。

「本日は母の新盆にお集まりいただき、ありがとうございました。初めてのお盆を皆さんと迎えられて、母も喜んでいると思います」

会食がない時は、最後に「お気をつけてお帰りください」と添えれば締まります。

『人前で話すのが苦手で…』という方は、メモを見ながら話してもかまいません。家族だけの新盆なら、座ったまま一言お礼を伝えるだけの家もあります。

新盆の喪主は喪服を着る?黒っぽいスーツではだめ?

全互協は、遺族は三回忌までは喪服を着ると説明しています。新盆は三回忌より前なので、喪主や家族は喪服を選ぶ家が多いです。

ただ、自宅で家族だけで迎える時や、高齢の家族が喪主の時は、体の負担を考えて黒っぽい服装にする家もあります。迷ったら、施主の側で服装を決めて先に伝えておくと、参列する方も助かります。

新盆の喪主は、仕事を何日休むもの?

決まった日数はありません。法要を1日で営むなら、その日と準備の日だけ休む方も多いです。

お盆の期間中、家で故人を迎えて過ごす習わしがある地域もあります。『何日も休めない』という時は、法要の日を週末に寄せられないか、お寺に相談してみてください。

よくある質問

新盆の喪主は葬儀の喪主と同じ人でないといけませんか?

決まりはありません。葬儀の喪主が続けることが多いですが、家族の事情で子や兄弟が施主を務めてもかまいません。

四十九日の前にお盆が来たら、今年が新盆ですか?

宗派や地域で考え方が違います。亡くなった日と四十九日の日付を伝えて、菩提寺に確かめてみてください。

新盆の法要は必要ですか?

営むかどうかに決まりはありません。親類や知人を招いて供養を営む家が多いですが、家族だけで静かに迎える家もあります。

新盆と初盆は違うものですか?

どちらも故人が亡くなって初めて迎えるお盆のことです。地域によって呼び方が違うだけなんです。

お盆は7月と8月のどちらに迎えますか?

全互協は、一般的には7月13日から16日まで、地方によっては8月13日からの旧盆に行うと説明しています。住んでいる地域の習わしに合わせるので、親族やお寺に確かめてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 新盆は、故人が亡くなって初めて迎えるお盆
  • 四十九日のあとに初めて迎えるお盆が新盆とされるのが一般的。迷ったら菩提寺へ
  • 準備はお寺への相談から始め、案内は一か月ぐらい前が目安
  • 提灯や飾りは地域と宗派で違うので、お寺や親族の年長者に聞く
  • 返礼品とお布施を用意し、御車代・御膳料は別に包む
喪主ドットコム

喪主ドットコム 編集部

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