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葬儀からもうすぐ1年。『一周忌の喪主として、そろそろ何か準備しないといけないのでは』と気になっていませんか。
結論から言うと、一周忌の喪主(法事では施主とも呼びます)が最初にするのは、お寺に日程を相談することです。日程が決まれば、会場・案内・会食・返礼品は順番に決めていけます。
この記事では、一周忌までの1年の流れと、喪主の準備の順番、当日の挨拶の例が分かります。
一周忌の喪主(施主)がすること|先に結論
一周忌の喪主は、日程とお寺への依頼、会場の手配、参列者への案内、会食と返礼品の準備、当日の挨拶を受け持ちます。葬儀や四十九日の喪主がそのまま務めることが多いですが、家族で決めてかまいません。
全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、一周忌は亡くなった翌年の祥月命日(亡くなった月日と同じ日)に営む法事で、四十九日と同様に盛大に営まれるのが一般的だと説明しています。
『四十九日が終わったばかりなのに、もう次の準備?』と感じる方もいるかもしれません。でも一周忌は、亡くなってから1年の節目の法要なので、少し早めに動き出すと安心なんです。
| 喪主がすること | 中身 |
|---|---|
| 日程を決める | お寺の都合を聞き、命日より前の近い日を選ぶ |
| お寺に依頼する | 読経をお願いし、塔婆を立てるかも相談する |
| 会場を決める | 自宅・お寺・斎場・ホテルなど |
| 案内を出す | 一ヵ月ぐらい前に日時と場所を伝える |
| 会食と返礼品 | 出欠がそろってから人数を確定する |
| 当日 | 挨拶、お布施を渡す、参列者をお見送りする |
一周忌の喪主は誰が務める?
一周忌の喪主は、葬儀の喪主がそのまま続けることが多いです。ただ、喪主も施主も法律で決まった役職ではありません。
例えば、葬儀では高齢の母が喪主を務め、一周忌からは長男が施主として段取りを受け持つ、という形もあります。家族で「お寺とのやりとりを誰がするか」だけ先に決めておくと、準備が進めやすくなります。
法事全体での施主の考え方は法事の喪主は誰?施主の役割と法要の準備で紹介しています。
一周忌はいつ?数え方と三回忌との違い
一周忌は、亡くなった翌年の命日に営む法要です。その翌年、つまり亡くなって2年目が三回忌になります。数え方が一周忌だけ違うので、まずここを押さえておきましょう。
一周忌と三回忌の数え方で、混乱する方は多いはずです。全互協は、年忌法要は死亡当日を入れて数え年で数えるので、亡くなった翌年の命日が一周忌、2年目が三回忌になる、と説明しています。
| 法要 | いつ | 数え方のポイント |
|---|---|---|
| 一周忌 | 亡くなった翌年の祥月命日 | 満1年 |
| 三回忌 | 亡くなって2年目 | 一周忌の翌年 |
| 七回忌 | 亡くなって6年目 | 回忌の数から1を引いた年 |
故人が亡くなった月を祥月(しょうつき)といいます。全互協は、翌年の祥月命日に一周忌の法要を営む、と書いています。
日程は命日より前の近い日に
全互協は、法要の日程は亡くなった当日がよいとし、それが難しい時は当日より前で近い、参列者の都合がつきやすい日にする、と説明しています。関西では逮夜(たいや、命日の前日)を大事にし、前日に営むこともあるそうです。
『命日を過ぎてからでもいいのかな』と迷ったら、前にずらすのが一般的と覚えておくと安心です。細かい考え方は地域や宗派で違うので、菩提寺(お付き合いのあるお寺)に聞いてみてください。
全互協は、とくに三回忌までの法要が重要とされると説明しています。三回忌以降の年忌法要の考え方は三回忌・七回忌・十三回忌の喪主(施主)で紹介しています。
一周忌までの1年カレンダー|準備の山はどこ?
亡くなってから一周忌までの1年には、四十九日、百か日、初盆(新盆)、一周忌と、喪主が関わる行事が続きます。カレンダーに並べると、準備の山がどこに来るかが見えてきます。
一周忌の準備だけを見ていると、『いつから始めればいいの?』が分かりにくいですよね。そこでこの記事では、亡くなってから一周忌までの1年を、喪主の目線でカレンダーにしてみました。

| 時期 | 行事 | 喪主の準備の大きさ | 主な準備 |
|---|---|---|---|
| 亡くなってすぐ | 通夜・葬儀・初七日 | とても大きい | 葬儀の段取り全般 |
| 七七日 | 四十九日法要・納骨 | 大きい | 法要、納骨、本位牌、香典返し |
| 100日目 | 百か日 | 小さい | 家族だけで営むことも |
| 亡くなって初めてのお盆 | 初盆(新盆) | 中くらい | 提灯などの用意、親族を招くか決める |
| 翌年の祥月命日 | 一周忌 | 大きい | 法要、会場、案内、会食、返礼品 |
準備の山は「四十九日」と「一周忌」
カレンダーで見ると、喪主の準備が大きくなるのは四十九日と一周忌の2回です。全互協も、一周忌は四十九日と同様に盛大に営まれるのが一般的だと書いています。
その間にある百か日について、全互協は亡くなってから100日目に営まれる法事だと説明しています。家族だけで静かに営む家もあります。
四十九日の準備は四十九日法要の喪主でくわしく紹介しています。
初盆(新盆)が間に入る年もある
亡くなった時期によっては、一周忌の前に初盆(新盆)が来ます。全互協は、故人が亡くなって初めてのお盆を新盆といい、親類や知人を招いて供養を営むと説明しています。
一般的には7月13日の盆入りから16日まで、地方によっては8月13日からの旧盆で営まれます。天台宗や浄土宗は、四十九日の忌明けの後に初めて迎えるお盆を初盆・新盆と説明しています。
四十九日より前にお盆が来た時の扱いは、宗派や地域で違います。迷ったら菩提寺に確かめてみてください。初盆の準備は新盆(初盆)の喪主で紹介しています。
- 四十九日:法要と納骨、香典返しの時期
- 百か日:家族だけで営むことも
- 初盆:亡くなった時期によって一周忌の前に来る
- 一周忌:翌年の祥月命日。四十九日と同じくらいの準備
一周忌の喪主の準備|順番に進めるチェックリスト
一周忌の準備は、お寺と日程、会場、案内、会食と返礼品、前日の準備の順に進めると迷いません。全互協は、案内は一ヵ月ぐらい前に出すと説明しています。
ここからは、一周忌の喪主の準備を順番に見ていきます。日程はお寺や会場の空き具合で変わるので、早めに動き出すほど選べる日が増えますよ。
- お寺に連絡し、日程の候補を相談する
- 法要と会食の会場を決める
- 参列してほしい方を決め、一ヵ月ぐらい前に案内を出す
- 出欠がそろったら、会食の人数と返礼品の数を決める
- お布施、位牌、遺影、挨拶のメモを前日までにそろえる
お寺には最初に連絡する
一周忌の準備は、お寺の都合を聞くところから始まります。命日の近くは、ほかの家の法要と重なることもあるからです。
電話では、例えばこんなふうに伝えれば十分です。
「昨年亡くなった父の一周忌をお願いしたいのですが、〇月ごろでご都合のよい日はありますか」
お付き合いのあるお寺がない時は、葬儀をお願いした葬儀社に相談してみるのも一つの方法です。
会場を決める
全互協によると、法事の場所は自宅のほか、お寺、斎場、ホテルなどがあり、墓園に付いた会館や互助会の会館を使うことも多くなっているそうです。会食は法要と同じ場所で続けるか、料亭や会館に移るかを選びます。
| 会場 | 向いている時 |
|---|---|
| 自宅 | 家族だけで落ち着いて営みたい時 |
| お寺 | お墓参りも一緒にしたい時 |
| 斎場・会館 | 参列者が多く、会食まで同じ場所で済ませたい時 |
| ホテル・料亭 | 法要のあと、場所を移して会食をしたい時 |
案内は一ヵ月ぐらい前に
全互協は、日程と場所を決めたら、招く人には一ヵ月ぐらい前に電話やはがきなどで案内をする、と説明しています。一周忌の喪主の準備の中でも、ここは時期を意識しておきたいところです。
案内には、日時、場所、会食の有無、出欠の返事の期限を書いておきましょう。家族だけで営むなら、電話で伝えても失礼にはなりません。
会食と返礼品は出欠がそろってから
全互協は、招かれた人は早めに出欠を返すのがマナーで、引出物や会場の準備のために人数の確認が大事だと書いています。喪主の側は、注文の締め切りを先に聞き、それまでに出欠を集めると準備がスムーズです。
出欠がそろう前に料理や返礼品を確定させてしまい、数が合わなくなることがあります。締め切りから逆算して、案内に「〇日までにお返事を」と書いておきましょう。
お布施と服装
全互協は、お布施は白い無地の封筒に入れ、表書きは「御布施」とすると説明しています。包む額は、迷ったらお寺に直接聞いてもかまいません。
服装について全互協は、遺族は三回忌までは喪服を着るとしています。一周忌の喪主と家族は、喪服で臨むのが一般的です。
- お布施(白い無地の封筒、表書きは御布施)
- 位牌と遺影
- 返礼品
- 参列者の名前と席順のメモ
- 挨拶のメモ
兄弟や家族で役目を分ける
一周忌の準備を、喪主が一人で全部抱える必要はありません。家族で役目を分けて、喪主は全体の進み具合を見る役に回ると、ぐっと楽になります。
- お寺との連絡とお布施の準備
- 親族への案内と出欠のとりまとめ
- 会場と会食の手配
- 返礼品の注文と当日の受け渡し
「お寺と会場は自分が決めるから、親戚への連絡をお願いできる?」と最初に声をかけておくだけでも、準備の進み方が変わります。
法要の相談先を早めに持っておく
お付き合いのあるお寺がない時や、法要をどこに頼めばいいか分からない時は、法要の相談を受け付けている窓口に早めに聞いておくと、日程の候補を立てやすくなります。
よりそうお葬式を運営する会社では、初七日からの法要の読経の手配を「よりそうお坊さん便」として案内しています。一周忌の相談先の一つとして、資料で内容を確かめておくと慌てずにすみます。
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一周忌法要の当日の流れと喪主の挨拶
当日は、読経、焼香、お墓参り、会食の順に進むことが多いです。喪主は、始まりと会食の前後に短い挨拶をすれば十分です。
当日の流れは、宗派や地域、会場によって違います。ここでは、お寺や会館で法要をして会食に移る、よくある形を紹介しますね。
- 喪主は早めに会場に入り、僧侶を出迎える
- 喪主が始まりの挨拶をする
- 僧侶の読経、焼香(喪主から順に)
- 必要に応じてお墓参り
- 会食の前に喪主が挨拶し、献杯
- 会食の終わりに喪主がお礼を述べ、返礼品を渡す

一周忌の喪主の挨拶の例
『何を話せばいいか分からない』という方も多いですよね。一周忌の挨拶は、参列へのお礼、1年がたったことへの思い、これからのお付き合いのお願いがあれば形になります。
始まりの挨拶なら、例えばこんな言い方です。
「本日はお忙しいところ、父の一周忌にお集まりいただき、ありがとうございます。これより法要を始めさせていただきます」
会食の前なら、こんな形もあります。
「おかげさまで、無事に一周忌の法要を終えることができました。父が亡くなって1年、皆さまに支えていただいたことに感謝しております。ささやかですが食事を用意しましたので、ゆっくりお過ごしください」
会食の終わりは、短く締めくくれば大丈夫です。
「本日は最後までありがとうございました。今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします」
| 挨拶の場面 | 入れたいこと |
|---|---|
| 法要の始まり | 参列へのお礼、法要を始めること |
| 会食の前 | 法要を終えた報告、1年の感謝、食事の案内 |
| 会食の終わり | お礼、今後のお付き合いのお願い |

参列者からいただくお金と返礼品
全互協は、法要に招かれた人は御供物料として現金を包むのが一般的で、表書きは「御供物料」なら宗教を問わず通用し、仏式では「御仏前」も使える、と説明しています。以前は線香やお供え物を持参したものの、それらは喪家が用意するようになった、とも書いています。
喪主の側は、仏前のお供えを用意し、参列者には法要のあとに返礼品をお渡しします。いただいた御供物料は、名前と一緒に控えておくと、あとで見返しやすくなります。
神式では一年祭
神式では、仏式の一周忌にあたるものとして、満1年の年祭(一年祭)があります。神社本庁は、特に慣例がない場合、五十日祭までを「忌」、一年祭までを「服」の期間とするのが一般的だと説明しています。
神式の場合も、遺族の代表が段取りを決める点は同じです。作法はお世話になる神社に確かめてみてください。
焼香の順番
葬儀の焼香は、喪主から始まり、遺族、親族、一般の参列者の順に進むと全葬連は説明しています。一周忌でも喪主から始める形がよく見られますが、僧侶の案内に合わせれば大丈夫です。
一周忌の喪主のよくある相談
一周忌の喪主については、「一周忌をしないのは非常識か」「会食のタイミング」「喪主が高齢・施設に入っている時の規模」などの相談がよく見られます。
ここでは、よく寄せられる相談を要約して紹介します。
相談1 一周忌をしないのは非常識?四十九日で最後にしてもいい?
一周忌をしないと非常識と思われるか、四十九日で法要を終えてもいいか、という相談です。とても多く読まれている相談で、同じように迷う方が多いことが分かります。
全互協は、三回忌までの法要が重要とされると説明しています。一方で、法要の規模や営み方は、家族の事情で決めてよいことです。
『大がかりな一周忌は難しい』という時は、家族だけでお寺にお参りする、読経だけお願いするといった形もあります。親族に伝える時は、「今回は家族だけで静かに営みます」と一言添えておくと、行き違いが起きにくくなります。
相談2 お寺で一周忌をする時、会食はいつにする?
喪主として父の一周忌を準備しているが、会食をどのタイミングにすればいいか分からない、という相談です。
全互協は、法事は僧侶による儀式とその後の会食に分けられ、会食は同じ場所で続ける場合と、料亭や会館へ移る場合がある、と説明しています。つまり、法要のあとに会食をするのが一般的な順番です。
お墓参りもする時は、法要、お墓参り、会食の順にすると移動が少なくすみます。会場が離れている時は、移動の時間も案内に書いておきましょう。
会食をしない時は、返礼品だけをお渡しして解散する形もあります。その場合は案内に「会食はございません」と書いておくと、参列する側も予定が立てやすくなります。
家で会食をするなら、料理の準備と片付けの手が足りるかも考えておきましょう。『家族だけで全部やるのは大変そう』と感じたら、会食だけ外のお店にするのも一つの方法です。
相談3 喪主の母が施設に入っていて、親族も高齢。一周忌はどうする?
葬儀の喪主だった母が施設に入っていて、親族も高齢なので、一周忌を例年どおりに営むのが難しい、という相談です。
この場合は、子が施主として段取りを受け持ち、規模を小さくする形も考えられます。施主を交代する時は、「今回は長男が施主を務めます」と案内に書いておくと分かりやすいです。
- 参列してもらう範囲を家族だけにするか
- 会食をするか、返礼品だけにするか
- 施設にいる家族が参加しやすい時間と場所か
- 親族への伝え方
| 相談の中身 | 答えの要点 |
|---|---|
| 一周忌をしないのは非常識? | 三回忌までが大切とされるが、規模は家族で決めてよい |
| 会食のタイミング | 法要のあと。お墓参りがあればその後に |
| 喪主が高齢・施設に入っている | 子が施主を務め、規模を小さくする形も |
よくある質問
一周忌の喪主は葬儀の喪主と同じ人でないといけませんか?
いいえ。葬儀の喪主がそのまま務めることが多いですが、決まりはないので家族で決めてかまいません。
一周忌の喪主の準備は、いつから始めればいいですか?
まずお寺に日程を相談しましょう。全互協は、案内は一ヵ月ぐらい前に出すと説明しているので、それより前に日程と会場を決めておくと安心です。
1周忌と一周忌は同じですか?
はい、同じ法要です。亡くなった翌年の祥月命日に営みます。
一周忌の日程を命日からずらしてもいいですか?
はい。全互協は、命日当日が難しい時は、当日より前で近い、参列者の都合がつきやすい日にすると説明しています。
一周忌法要の喪主は何を着ればいいですか?
全互協は、遺族は三回忌までは喪服を着るとしています。一周忌の喪主と家族は喪服が一般的です。
まとめ
- 一周忌は亡くなった翌年の祥月命日に営み、2年目が三回忌
- 1年の中では四十九日と一周忌が準備の山。初盆が間に入る年もある
- 準備はお寺と日程、会場、案内、会食と返礼品、前日の準備の順
- 案内は一ヵ月ぐらい前、会食と返礼品は出欠がそろってから
- 挨拶はお礼と1年の感謝、今後のお願いがあれば十分





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