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義理のお母さまやお父さまを見送ることになり、心からお悔やみ申し上げます。夫や妻の親の葬儀で、自分はどこまで関わればいいのか、まさか自分が喪主になるのかと戸惑っている方もいるはずです。
結論から言うと、義母の喪主は、まず故人の配偶者である義父、次に故人の実の子が候補です。自分の配偶者がすでに亡くなっているなどの事情があれば、嫁や婿が務めることもあります。
この記事では、配偶者ときょうだいの有無で分けた4つのパターンと、嫁・婿それぞれの立場でできることが分かります。
義母・義父の葬儀の喪主は誰?まずは故人の配偶者と実の子
義理の親の葬儀でも、喪主の考え方は実の親の時と同じです。故人の配偶者が最初の候補で、次に故人の実の子、つまり自分の夫や妻とそのきょうだいが候補になります。
全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、喪主は故人と最も縁の深い人がなるのが原則で、普通は故人の配偶者だと説明しています。一般的な順番としては、配偶者、長男、長女、親、兄弟の順を挙げています。
義母の葬儀の喪主なら、まず義父。義父の葬儀の喪主なら、まず義母ということになりますね。
| 亡くなった人 | 最初の候補 | 次の候補 |
|---|---|---|
| 義母(義理の母) | 義父 | 自分の配偶者やそのきょうだい |
| 義父(義理の父) | 義母 | 自分の配偶者やそのきょうだい |
| 義理の両親とも亡くなった後 | 自分の配偶者やそのきょうだい | 話し合いで決めた家族 |
『嫁や婿の自分も、順番のどこかに入っているの?』と気になりますよね。全互協が挙げる一般的な順番には、嫁や婿は入っていません。
ただ、喪主は法律で決まった役職ではないんです。家族の事情によっては、嫁や婿が喪主を務めることもあり、それもおかしなことではありません。
法律で決まっていることとの違い
法律が定めているのは、死亡届を出す人や、お墓や仏壇を受け継ぐ祭祀承継者、財産を受け継ぐ相続人です。どれも喪主とは別のものです。
戸籍法87条は、死亡届の届出義務者として、最初に同居の親族を挙げています。義理の親と同居していた嫁や婿は、亡くなった直後から手続きに関わることが多いかもしれません。
民法897条は、お墓や仏壇などは慣習に従って祖先の祭祀を主宰する人が受け継ぎ、故人の指定があればその人が受け継ぐと定めています。喪主を務めたからといって、お墓を受け継ぐ人になると決まるわけではありません。
喪主かどうかで、相続の取り分が変わる決まりもありません。喪主を引き受けるかどうかは、あくまで葬儀をどう進めるかの話として考えて大丈夫です。
喪主の決め方の全体は、喪主の決め方で紹介しています。
配偶者ときょうだいの有無で分ける4パターン
義理の親の葬儀で誰が喪主になるかは、「自分の配偶者が健在か」と「配偶者にきょうだいがいるか」の2つで大きく変わります。まずは故人の配偶者が健在かを確かめ、そのうえで4つのパターンに当てはめてみてください。
ここからは、故人の配偶者(義父または義母)がすでに亡くなっている、または高齢で務めにくい場合を考えます。自分の家族がどのパターンに近いかを見てみましょう。

| パターン | 自分の配偶者 | 配偶者のきょうだい | 喪主の候補の例 | 嫁・婿の立場 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 健在 | いる | 配偶者か、そのきょうだいの話し合いで | 喪主の妻・夫、または親族として支える |
| 2 | 健在 | いない(一人っ子) | 自分の配偶者 | 喪主の妻・夫として段取りを支える |
| 3 | 亡くなっている | いる | 配偶者のきょうだい | 親族として参列し、できることを手伝う |
| 4 | 亡くなっている | いない | 嫁・婿、または孫 | 喪主を務めるか、喪主を立てない形も |
義父や義母が健在でも、高齢の時
故人の配偶者である義父や義母が健在でも、高齢で長い時間の式がつらい、ということもありますよね。そんな時は、義父や義母を喪主として立てて、子が段取りを受け持つ形がよく選ばれます。
全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)のQ&Aでは、遺族代表の挨拶は喪主か、その代理の親族がするとされています。喪主は義父のまま、挨拶だけ自分の配偶者が代わる、という分け方もできるんです。
「お義父さんには喪主としてお義母さんのそばにいてもらって、打ち合わせは私たちで進めましょうか」
このように配偶者と話しておくと、義父や義母の負担を減らせます。
パターン1:配偶者が健在で、きょうだいもいる
自分の夫や妻にきょうだいがいる場合は、きょうだいの中で喪主を決めることになります。長男が先という順番はありますが、親と同居していた子や近くに住む子が務めることもあります。
兄弟で決める時の考え方は、親の葬儀の喪主は長男?で紹介しています。
パターン2:配偶者が健在で、一人っ子
自分の配偶者が一人っ子なら、配偶者が喪主になるのが自然な流れです。嫁や婿は「喪主の妻」「喪主の夫」として、段取りの多くを一緒に担うことになります。
パターン3:配偶者が亡くなっていて、きょうだいがいる
自分の配偶者がすでに亡くなっていても、配偶者にきょうだいがいれば、そのきょうだいが喪主の候補になります。嫁や婿は、亡くなった配偶者に代わって親族として参列し、手伝えることを申し出る形が多いです。
『義理のきょうだいとは疎遠だし、どう関わればいいの?』と迷う方もいますよね。「何かお手伝いできることがあれば言ってください」と一言伝えるだけでも十分です。
パターン4:配偶者が亡くなっていて、きょうだいもいない
自分の配偶者が一人っ子で、すでに亡くなっている場合は、嫁や婿、または孫が喪主を務めることがあります。義理の親にとって、ほかに縁の深い家族がいないからです。
孫が喪主を務める時、まだ未成年なら、全互協は後見人を立てると説明しています。嫁や婿が後見人として支える形もあります。
故人の兄弟姉妹など、義理の親側の親族が喪主を務める選び方もあります。誰も務められない時は、喪主を立てずに進める方法もあるので、喪主がいない・喪主なしの葬儀も読んでみてください。
嫁と孫、婿と義理のきょうだいなど、二人で喪主を務めることもできます。喪主を一人にしなければならない法律はありません。くわしくは喪主は2人でもいい?で紹介しています。
夫・妻が喪主の時、嫁・婿としてできること
自分の配偶者が喪主を務める時、嫁や婿は「喪主の妻」「喪主の夫」として、いちばん近くで支える立場です。表に立つ場面は少なくても、段取りの多くを分け合えます。
全互協は、喪主の第一の役目は弔問を受けることなので、遺体のそばを離れたくないと説明しています。喪主が故人のそばにいられるよう、細かい手配を引き受けるのが、喪主の妻や夫の大きな役割なんです。
例えば、こんな声かけで役割を分けることができます。
「あなたはお義父さんのそばにいてあげて。親族への連絡と、受付のお願いは私がやるから」
「ありがとう。葬儀社さんとの打ち合わせだけは一緒に出てほしいな」
- 葬儀社との打ち合わせに同席し、決めたことをメモする
- 自分の側の親族や知人への連絡をする
- 受付や会計をお願いする人を探す
- 香典や芳名帳、領収書をまとめて保管する
- 喪主の食事や休む時間を気にかける
喪主の妻・夫の服装
全互協は、喪主は正式喪服を着用するのが本来のあり方で、遺族や近親者などは準喪服や略式喪服でかまわないと説明しています。喪主の妻や夫は遺族にあたるので、黒無地のワンピースやアンサンブル、ブラックスーツなどで大丈夫です。
『義理のきょうだいと装いがそろわなかったら…』と気にする方もいます。洋装か和装かで迷ったら、配偶者や義理の家族に一言聞いておくと安心です。服装の詳細は喪主の服装で紹介しています。
焼香の順番と席の位置
全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)は、焼香は喪主から始まり、遺族、親族、一般参列者の順になると説明しています。喪主の妻や夫は、喪主に続く遺族として焼香することが多いです。
席の並びや焼香の順は、家族の人数や式場によって変わります。迷ったら、葬儀社の担当者に「私はどの順番で焼香すればいいですか」と聞いてみてください。
義理の家族との間で気をつけたいこと
『嫁の立場で口を出しすぎると、よく思われないかも』と気にする方もいますよね。決めごとは、まず配偶者や義理の家族の考えを聞いてから動くと安心です。
「葬儀社さんとのやりとり、私が窓口になってもいいかな?」と、配偶者を通して確かめてから引き受けると、行き違いが起きにくくなります。喪主の家族の役割や続柄の書き方は、喪主の家族の立場で紹介しています。
嫁・婿が喪主を務める時の進め方
嫁や婿が喪主を務める時は、義理の親側の親族に早めに相談し、理由を短く伝えておくことが大切です。喪主の段取りそのものは、実の子が務める時と変わりません。
義理の親の葬儀で自分が喪主になると、親族の中で知らない人も多く、心細いですよね。ただ、喪主としてやることは、実の子が務める時と同じです。
- 故人の兄弟姉妹など、義理の親側の親族に連絡して相談する
- 菩提寺(お付き合いのあるお寺)があるかを確かめる
- 喪主を務めることと、その理由を親族に短く伝える
- 葬儀社に連絡し、日程や規模を打ち合わせる
- 受付や会計など、手伝ってもらう人にお願いする

孫が喪主を務める時
パターン4のように、孫が喪主を務めることもあります。故人から見れば、孫は血のつながった家族です。
孫が成人していれば、孫を喪主にして、嫁や婿がそばで段取りを支える形がよく選ばれます。未成年なら、全互協の説明どおり後見人を立て、嫁や婿や親族の大人が支える形になります。
「喪主はあなたにお願いしたいけど、葬儀社さんとのやりとりはお母さんがやるから安心してね」
このように、役割を分けて伝えると、孫も落ち着いて務めやすくなります。
親族への伝え方
義理の親側の親族には、なぜ自分が喪主を務めるのかを一言添えて伝えると、受け止めてもらいやすくなります。
「主人が先に亡くなっておりますので、今回は私が喪主を務めさせていただきます。至らない点もあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします」
全互協は、葬儀の通知状は喪主の名前で出すと説明しています。嫁や婿の名前で通知状を出す時は、続柄の書き方も葬儀社に相談しておくと安心です。
当日の喪主の動き
嫁や婿が喪主になっても、当日の流れは実の子が務める時と同じです。主な場面での動きを表にしました。
| 場面 | 喪主がすること | 手伝ってもらいやすいこと |
|---|---|---|
| 通夜 | 弔問を受け、通夜ぶるまいの最後に挨拶する | 受付や会計、僧侶の出迎え |
| 葬儀・告別式 | 最初に焼香し、出棺の時に挨拶する | 遺影を持つ、参列者の案内 |
| 出棺 | 位牌を持って棺に続く | 遺影を持つ |
| 火葬場 | 骨上げで、最後にのど仏を拾う | 親族の移動や待ち時間の気配り |
| 精進落とし | お礼を述べ、僧侶に献杯をお願いする | 席の案内、引き継ぎの準備 |
全互協は、出棺の時に喪主が位牌を持って棺に続き、次の遺族が遺影を持つと説明しています。骨上げでは、最後に喪主がのど仏を拾い骨壷に入れるとしています。
喪主と施主を分ける考え方
全互協は、施主を「法事または葬儀などを行う責任者」と説明しています。一般的な葬儀では、喪主が施主を兼ねます。
家族の事情によっては、遺族の代表として弔問を受ける喪主と、費用や運営を受け持つ施主を分けることもあります。例えば、孫を喪主にして、嫁や婿が施主として費用や段取りを受け持つ、という形です。
違いは喪主と施主の違いでくわしく紹介しています。
葬儀のあとのお礼回り
全葬連は、葬儀でお世話になった方には初七日までにお礼の挨拶に出向き、その時は喪主自らが行くのが礼儀とされると説明しています。義理の親の近所の方など、自分が知らない相手も多いですよね。
そんな時は、義理の親側の親族に「どなたにご挨拶に伺えばいいでしょうか」と聞いて、一緒に回ってもらうと安心です。
義理の親の葬儀では、勝手が分からないことが多く、遠慮して誰にも頼れなくなりがちです。分からないことは、葬儀社の担当者や義理の親側の親族に、早めに聞いてみてください。
葬儀社には事情を最初に伝える
段取りを任せられる葬儀社に早めに相談しておくと、慌てずにすみます。「義理の母の葬儀で、私が喪主を務めます」と最初に伝えれば、続柄の表記や親族への案内も含めて相談に乗ってもらえます。
いざという時の相談先を、資料で比べておくのも一つの方法です。
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義理の親の葬儀の喪主でよくある相談
義理の親の葬儀の喪主については、「配偶者が亡くなった後も義母の喪主を務めるのか」「喪主の妻として何をするのか」「一人っ子の配偶者が亡くなっている時、将来の喪主は誰か」という相談がよく寄せられます。要約して、考え方をお伝えします。
相談1:配偶者を亡くした後も、義母の喪主は自分が務めるの?
自分の配偶者がすでに亡くなり、義理の家族とは距離ができている。それでも義母の喪主は自分が務めることになるのか、という相談です。
喪主は法律で決まった役職ではないので、務めなければならない義務があるわけではありません。まずは、義母の兄弟姉妹など義理の親側の親族と、誰が務めるのがよいかを話してみてください。
もし葬儀を行う人が誰もいない時は、墓地埋葬法9条で、死亡地の市町村長が埋葬や火葬を行うと定められています。事情があって引き受けにくい時は、ひとりで抱え込まず、市区町村の窓口や親族に相談してみてください。
相談2:義父の葬儀で、喪主の妻として何をすればいい?
義父が亡くなり、義母は元気だけれど喪主は夫が務めることになった。喪主の妻として、どう動けばいいのか、という相談です。
故人の配偶者が健在でも、子が喪主を務めることはあります。喪主の妻としては、夫が故人や義母のそばにいられるよう、連絡や受付の手配などを引き受けると心強い支えになります。
喪主の妻は、自分の実家や職場など、自分の側の知人への連絡も受け持つことになります。誰に知らせるかを夫と一緒に確かめ、連絡した相手を一覧にしておくと、香典や供花のお礼の時にも役立ちます。
決めごとは、夫と義母の考えを聞きながら進めると安心です。「お義母さんは、どんなお見送りにしたいですか」と一度聞いておくと、後で迷いにくくなります。
相談3:妻が一人っ子で亡くなっている時、義母の喪主は?
妻は一人っ子ですでに亡くなっており、義父の葬儀では義母が喪主を務めた。一人暮らしの義母に何かあった時、喪主は誰になるのか、という相談です。
これは4パターンの4つ目に当たります。義理の息子である自分か、義母にとっての孫が喪主を務めることが考えられます。
孫が喪主を務めて、義理の息子が施主として支える形もあります。義母が元気なうちに、葬儀の希望を少し聞いておくと、いざという時に迷わずにすみます。
| 相談 | 考え方の要点 |
|---|---|
| 配偶者を亡くした後の義母の喪主 | 義務ではない。義理の親族と話し、市区町村にも相談できる |
| 喪主の妻としてすること | 連絡や受付を引き受け、喪主が故人のそばにいられるようにする |
| 一人っ子の妻が亡くなっている | 嫁・婿か孫が候補。施主と分ける形もある |
よくある質問
義母の葬儀で、喪主は誰がするのが一般的ですか?
一般的には、故人の配偶者である義父が最初の候補です。義父がいない時は、自分の配偶者やそのきょうだいなど、故人の実の子が候補になります。
義父の葬儀の喪主を、嫁が務めてもいいですか?
喪主は法律上の役職ではないので、家族の事情で嫁が務めることもあります。義理の親側の親族に、理由を短く伝えておくと安心です。
義理の父の葬儀の喪主を、婿が務めることはありますか?
あります。妻が一人っ子で亡くなっている場合などに、婿が喪主を務めることがあります。孫と二人で務める形もあります。
喪主の妻は、焼香をどの順番でしますか?
焼香は喪主から始まり、遺族、親族の順になります。喪主の妻は遺族として喪主に続くことが多いですが、迷ったら葬儀社に確かめてみてください。
義母の葬儀の喪主は、義父がいても子が務めていいですか?
はい。義父が高齢などで務めにくい時は、子が喪主を務めることもあります。義父を喪主にして、挨拶だけ子が代わる形もあります。
まとめ
- 義理の親の葬儀でも、喪主は故人の配偶者、次に実の子が候補
- 自分の配偶者が健在か、きょうだいがいるかの4パターンで考える
- 配偶者が喪主の時は、喪主の妻・夫として段取りを支える
- 嫁・婿が喪主を務める時は、義理の親側の親族に早めに相談する
- 喪主と施主を分ける形や、二人で務める形もある
義理の親を見送る時、遠慮や戸惑いを感じるのは自然なことです。義理の家族と相談しながら、自分にできる形で、心をこめて送り出してあげてください。





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