当サイトの記事は編集部が法令・自治体などの公的機関や業界団体の公開情報を調べて独自に執筆しています。記事内に葬儀サービスへの案内(広告)を含みます。
お子さんに先立たれ、深い悲しみの中で葬儀の準備をしなければならない。心よりお悔やみ申し上げます。
結論から言うと、逆縁の喪主は、故人に配偶者がいれば配偶者、いなければ親が務めることが多いです。言い伝えはありますが、最後は家族で決めてかまいません。
この記事では、言い伝えと今の考え方の違いと、家族で喪主を決める手順が分かります。
逆縁の喪主は誰がなる?一般的な考え方
逆縁とは、親より先に子が亡くなることです。喪主は、故人と最も縁の深い人が務めるのが原則で、子に配偶者がいれば配偶者、いなければ親が候補になります。
全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、喪主は故人と最も縁の深い人がなるのが原則で、普通は故人の配偶者だと説明しています。一般的な順番は、配偶者、長男、長女、親、兄弟です。
つまり、亡くなった子が結婚していれば、その配偶者が最初の候補です。子が結婚していなければ、親が喪主を務めることになります。
| 故人の状況 | 喪主の候補の例 | 支え役の例 |
|---|---|---|
| 配偶者と子がいる | 配偶者 | 故人の親、きょうだい |
| 配偶者がいて子はいない | 配偶者 | 故人の親 |
| 結婚していない | 父または母 | 故人のきょうだい |
| 子がまだ幼い | 父または母 | 祖父母、親族 |
『親が子の喪主をするのは、おかしなことなの?』と気になる方もいますよね。喪主は法律で決まった役職ではなく、誰が務めてはいけないという決まりもないんです。
法律が定めているのは、死亡届を出す人や、お墓や仏壇を受け継ぐ祭祀承継者(さいしけいしょうしゃ)などで、喪主とは別のものです。喪主という立場そのものは喪主とは?意味と役割で紹介しています。
昔の言い伝えと、今の葬儀の考え方
逆縁には、親は喪主をしない、火葬場へ行かないといった言い伝えがある地域もあります。ただ、従うかどうかは家族の気持ちで決めてかまいません。
逆縁については、地域によって昔から伝わる考え方があります。年配の親族から言われて、迷っている方も多いはずです。

| 場面 | そういう言い伝えがある地域も | 今の考え方 |
|---|---|---|
| 喪主 | 親は子の喪主をしない | 故人と縁の深い人が務める。家族で決めてよい |
| 火葬場 | 親は火葬場へ行かない | 見送りたい気持ちがあれば同行する家族も |
| 呼び方 | 逆縁は親不孝と言われる | 親子の関係を責めるものとして受け取らなくてよい |
こうした言い伝えは、地域や家によって受け止め方がさまざまです。この記事では、従うべきとも、気にしなくていいとも言い切りません。
例えば、親族から言い伝えを聞いて迷った時は、こんなふうに家族で話してみるのも一つの方法です。
「おじさんは、親は火葬場に行かないものだと言っていたけど、お母さんはどうしたい?」
「最後まで一緒にいてあげたいな」
大切なのは、親自身がどうしたいかです。「最後までそばにいたい」という気持ちも、「言い伝えに沿いたい」という気持ちも、どちらも自然なものです。
年配の親族から「親は火葬場に行かないものだ」と言われることもあります。そんな時は「ありがとうございます。家族で相談して決めますね」と受け止めておけば十分です。
言い伝えに沿う時の役目の分け方
言い伝えに沿って、親が火葬場へ行かないと決めた時は、火葬場での役目を誰が受け持つかを先に決めておきましょう。全互協は、出棺では喪主が位牌を持ち、次の遺族が遺影を持つと説明しています。
骨上げでは、最後に喪主がのど仏を拾うとも説明しています。喪主が火葬場へ行かない時は、こうした役目を代わりに受け持つ人が必要になります。
| 場面 | 一般的に喪主が受け持つこと | 代わりに受け持つ人の例 |
|---|---|---|
| 出棺 | 位牌を持って棺に続く | 故人の配偶者、きょうだい |
| 火葬場 | 火葬許可証のやりとりなど | 葬儀社と相談した家族 |
| 骨上げ | 最後にのど仏を拾う | 故人の配偶者、きょうだい |
| 帰り道 | 遺骨を両手で持つ | 故人に近い家族 |
どこまで代わってもらうかは、地域によっても違います。葬儀社に「親は火葬場へ行かない形にしたい」と伝えれば、段取りを組んでもらえます。
地域の習わしが気になる時は、葬儀社や菩提寺(お付き合いのあるお寺)にたずねてみてください。その土地でどう考えられているかを教えてもらえます。
誰が喪主に立つか、家族で決める手順
逆縁の喪主は、故人の配偶者、親、きょうだいの順に「務められるか」を確かめて決めます。一人で背負わず、名前と実務を分ける形も選べます。
悲しみの中で話し合うのは、とてもつらいことですよね。だからこそ、順番に確かめていくと少し楽になります。
- 故人に配偶者がいるかを確かめ、務められるかを本人に聞く
- 配偶者がいない、または難しい時は、父母のどちらが務めるかを話す
- 親が言い伝えを気にする時は、きょうだいが務める形も考える
- 喪主の名前と、葬儀社とのやりとりをする人を分けるか決める
- 決まったことを親族に伝える
故人の配偶者と親の思いが違う時
故人の配偶者と親とで、葬儀の形や呼ぶ人の考えが違うこともあります。どちらも故人を大切に思っているからこその違いなんです。
そんな時は、喪主を務める人が最後に決めることにして、決める前にもう一方の思いを聞く時間を取ってみてください。「お義父さんとお義母さんは、どんな形で送りたいですか」と一言聞くだけで、話し合いがやわらぎます。
親族に決まったことを伝える時
喪主が決まったら、親族に伝えます。言い伝えを気にする親族がいる時も、理由を長く説明する必要はありません。
「今回は、私たち親が喪主を務めることにしました。家族で話し合って決めたことなので、見守っていただけたらうれしいです」
家族で決めたことだと分かれば、多くの親族は受け止めてくれます。
配偶者が喪主の時、親ができること
故人の配偶者が喪主を務める時は、親は遺族として寄り添う形になります。配偶者がまだ若く、葬儀に慣れていないことも多いので、親族の大人が段取りを支えると心強いです。
「分からないことがあったら、何でも聞いてね」と一言かけるだけでも、喪主を務める配偶者の支えになります。
親が二人で務める、きょうだいが務める
父と母のどちらが喪主になるか迷う時は、二人で務める形もあります。喪主の人数に決まりはないので、くわしくは喪主は二人でもいい?を読んでみてください。
親が言い伝えを気にする時や、気持ちが追いつかない時は、故人のきょうだいが喪主を務めることもあります。喪主の決め方の基本は喪主の決め方で紹介しています。
親が喪主を務める時の挨拶と過ごし方
親が喪主を務める時の挨拶は、短くて大丈夫です。話すのがつらい時は、代理の親族が挨拶を受け持つこともできます。

『子の葬儀で、きちんと挨拶できる自信がない』という方も多いはずです。全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)のQ&Aでは、遺族代表の挨拶は喪主か、その代理の親族がするとしています。
参列者も遺族のつらさは察しているので、簡単なもので十分とも説明しています。例えば、こんな短い言葉でかまいません。
「本日は、息子のためにお集まりいただき、ありがとうございました。生前、息子がお世話になりましたことに、心からお礼申し上げます」
| 挨拶の形 | こんな時に |
|---|---|
| 喪主の親が短く話す | 自分の言葉で伝えたい時 |
| 親が一言、親族が続ける | 途中で言葉に詰まりそうな時 |
| 代理の親族が話す | 話すのがつらい時 |
喪主だからといって、すべてを自分でこなそうとしなくて大丈夫です。挨拶、受付、葬儀社とのやりとりは、親族に任せてかまいません。
通夜の夜は交代で休む
全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)は、通夜では近親者が祭壇のローソクや線香を絶やさないようにし、夜中は電気ローソクで代用することもあると説明しています。親が一晩中起きている必要はありません。
『そばを離れたくない』という気持ちも自然です。ただ、翌日の葬儀もあるので、きょうだいや親族と交代で少しでも横になってみてください。
葬儀の場で涙が止まらなくなることもあります。それは自然なことで、責める人はいません。気持ちの整え方は喪主は泣いてもいい?でも紹介しています。
悲しみの中で、葬儀社を探して細かく決めていくのは大変ですよね。段取りを任せられる葬儀社に早めに相談しておくと、喪主の負担をできるだけ軽くする進め方も一緒に考えてもらえます。
ソファミ(旧:家族葬のこれから)(PR)
葬儀の段取りを、喪主ひとりで抱えずに相談しませんか
ソファミ(旧:家族葬のこれから)は、家族葬や一日葬、火葬式などのプランを案内している葬儀サービスです。資料請求や24時間の電話相談で、喪主として何を決めればよいかを事前に確かめられます。
無料ソファミの公式サイトを見る対応エリアやプランの内容は公式サイトでご確認ください。
逆縁の喪主でよくある相談
逆縁の葬儀では、「子の配偶者が喪主の時、親はどうするか」「挨拶をどうするか」「逆縁は親不孝という言葉の意味」についての相談がよく寄せられます。要約して考え方をお伝えします。
相談1:結婚した子の葬儀。喪主はお嫁さん、親はどうする?
結婚して別の世帯を持つ子が先に亡くなり、喪主は子の配偶者が務める。親はどう振る舞えばよいか、という相談です。
一般的な順番では、配偶者が喪主になります。親は遺族として参列し、喪主を支える立場になることが多いです。
席や焼香の順は、葬儀社と喪主が相談して決めます。迷った時は、喪主に「どうしたらいいかな」と一言聞いてみてください。喪主の家族の立場については喪主の家族の立場にまとめています。
親の側から「手伝えることはある?」と声をかけると、喪主も頼みごとをしやすくなります。受付や親族への連絡など、親が受け持てることは意外と多いものです。
相談2:きょうだいの葬儀。両親が健在な時の挨拶は?
妹が亡くなり、両親は健在。逆縁の葬儀での挨拶はどうすればよいか、という相談です。
親が喪主を務めて短く挨拶する形も、親の代わりにきょうだいが挨拶する形もあります。どちらも、来てくれたお礼と、生前のお付き合いへの感謝が伝われば十分です。
「本日は妹のためにありがとうございました。両親に代わりまして、お礼を申し上げます」と始めると、自然に伝わります。
相談3:逆縁は親不孝と言われるのは、決まりなの?
「逆縁は親不孝」とよく言われるが、誰かが決めたことなのか、という相談です。
逆縁にまつわる考え方は、地域や家に伝わってきたもので、法律で決まったものではありません。受け止め方は人それぞれです。
その言葉で親や故人を責める必要はないと考える方も多いです。気持ちが追いつかない時は、無理に答えを出さなくて大丈夫です。
| 相談 | 考え方の要点 |
|---|---|
| 子の配偶者が喪主 | 親は遺族として支える。迷ったら喪主に聞く |
| きょうだいの挨拶 | 親が短く話すか、きょうだいが代わる |
| 逆縁は親不孝? | 法律の決まりではない。受け止め方は人それぞれ |
よくある質問
逆縁の時、親は喪主をしてはいけないのですか?
そうした決まりはありません。そういう言い伝えがある地域もありますが、親が喪主を務めることも多いです。家族で話し合って決めてかまいません。
逆縁の時、親は火葬場へ行ってもいいですか?
行かないという言い伝えがある地域もありますが、決まりではありません。見送りたい気持ちがあれば、家族と相談して決めてみてください。
故人に幼い子がいる時、喪主は誰がしますか?
配偶者がいれば配偶者が一般的です。子が喪主を務める場合、全互協は未成年者が喪主になる時は後見人を立てると説明しています。
逆縁の時、香典は誰宛てになりますか?
全互協は、香典の宛先は喪主だと説明しています。親が喪主なら親宛て、配偶者が喪主なら配偶者宛てになります。
逆縁の喪主を、故人のきょうだいが務めてもいいですか?
はい。親の気持ちや事情を聞いたうえで、きょうだいが務める形もあります。
まとめ
- 逆縁の喪主は、配偶者がいれば配偶者、いなければ親が多い
- 親は喪主をしない、火葬場に行かないという言い伝えがある地域もある
- 言い伝えに従うかどうかは、家族の気持ちで決めてかまわない
- 挨拶は短くてよく、代理の親族が受け持つこともできる
- 一人で背負わず、名前と実務を分ける形も選べる
どんな形で見送っても、故人を思う気持ちに変わりはありません。どうか一人で抱え込まず、周りの人の手を借りてください。





コメント